出産後しばらくしてから、そろそろ少しでも自分の時間を取っていこう、と思ったときがありました。
その時間で何をしようか

自分が少しでも興味が持てて、ちょっとでもやりがいが感じられることがいいな
考えた結果、英語に関する何かをすることにしました。その一つとして、地元の英字新聞 amNEWYORKmetro をまた読み始めることに。これは、無料で手に入る新聞です。
この記事では、そんな amNEWYORKmetro を読み続けてきてよかった、と思うことについて書いています。英語学習の一環としてこんなことをしている人がいるんだ、とか、自分もこんなふうにしたら何かを続けられるかも。など、何かしらのちょっとした参考にしていただけたらうれしいです。
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私の amNEWYORKmetro 読者歴
ニューヨークに住み始めた頃のこと。地下鉄の入り口や通路で、よく見かける新聞があることに気が付きました。それが、当時は別々の新聞だった、amNEWYORK と metro というフリーペーパーです。毎朝、両方とも、山のように積み上げられていました。
その新聞、手渡しで配ってくれている駅もあって。いつしか、毎朝同じ人から受け取って、簡単にあいさつをするのが習慣になりました。しばらくすると向こうも私のことを覚えてくれたようで、それがちょっと嬉しかったのを覚えています。
知り合いがほぼいなかった私にとっては、人とのちょっとしたふれあいの時間でもありました
そんなふうに、毎日地下鉄へ乗るたびに新聞を手にいれて、目的地までの間、読んでいました。地下鉄にあまり乗らなくなってからは、散歩がてら駅まで取りに行ったり。読まない日も増えていきました。
コロナ禍になり、紙面がデジタル化され、今は1年以上、毎日 iPad で読んでいます。(最近は、新聞として印字されるのは週3になっているようです。デジタル版は毎日発行されています。)
そんなわけで、この新聞とのお付き合いは、渡米歴と同じくらい。付かず離れずではありますが、読者歴としては10年弱になります。
読み続けてよかったと思うこと
1.英語力の維持
日本にいた頃も、渡米後も、英語に触れる時期があったり、全然なかったり。そんな生活をしていて、確実に実体験として感じたことがあります。それは、英語力って、英語に触れていないと、どんどん落ちていく気がする、ということです。
それと同時に、少しでも触れていれば、その落ちていくスピードを少し緩やかにしたり、ある程度のレベルは維持できるのではないかな、とも感じています。
英語のリーディングに関していうと、この1年以上、無料の英字新聞に、毎日なるべく少しでも目を通そう、としてきたことから実感しています。少し前の、英語の文章に全然触れていなかった時期に比べると、今の方が読むスピードも理解度も上がっている、と感じるので。
毎日少しでも英語に触れること、それは、私にとっては、英語力の維持につながっています。
その英語力なんて、大したものではないのですが。それでも、自分なりのレベルを保つことは、落ちていくよりは大事だろう、と思うことにしています
2.地元のニュースに触れられる
渡米後の私にとって、この無料の新聞は、ローカルニュースの貴重な情報源の一つでした。
- テレビと違って、自分のペースで読めるので、内容が理解しやすい
- 自分の好きな時間に、どこにいても読むことができる
というのも新聞のいいところだと思います。
少し前に、節約の一環としてケーブルテレビを解約した我が家。その結果、NY1というローカルニュース番組を流しておくこともなくなり、本当に全然ニュースを見なくなってしまいました。
ローカルな新聞記事を読んでいてよかったな、と思うことを、順に書いていこうと思います。
NYCの地理
記事を読んでいると、市内の聞きなれない地名がたくさん出てきます。そんなときに、その知らない地名をときどき地図で調べていました。そのおかげで、渡米直後に比べると、ニューヨーク市内の地理に少しは詳しくなりました。
おまけに、これは事件でよく聞く地域だな、などという知識も、渡米直後よりついてきたように感じます。自分の身は自分で守るという意味でも、知っておいて損はないと思っています。
安全に関しては、NYの領事館から届くメール(調べてみたら、在ニューヨーク日本国総領事館、という名前なんですね)にも、大変お世話になっています。
子どもに関する情報
- 公立の学校には、チャータースクールというものがあって、こんな特色があるんですよ
- 今週から学校の申し込みが始まりましたよ
など、学校に関する記事も見かけます。子どもが生まれてからは、そんな記事が貴重に感じています。
以前は全然気にしていませんでした
IDNYC など市や州の情報
IDNYC という、ニューヨーク市が発行してくれる身分証明書があります。そのことも、この新聞で知って、申し込みをしました。私はまだアメリカの免許証を持っていないので、本当に助かっています。
そんなふうに、新聞には、市政や、州で決まった法律のことも書かれています。半分流して読んでいることが多いですが、ちゃんと読むと、ときどき役に立ちます。
コロナの情報
コロナに関しては、あまりたくさんの情報源はいらない、と思っていて。あまりネットニュースなどを読まなかったので、この新聞は貴重な情報源の一つでした。amNEWYORKmetro のおかげで、今ニューヨークで起こっていること、地域の様子などをタイムリーに知ることができました。
まだマスクが手に入りにくかった頃、市が配ってくれるという情報も、この新聞でキャッチ。散歩をかねて、もらいにいったこともありました。
ワクチン接種が始まってからは、接種率が高い地域、低い地域についても、わりと定期的に書かれていました。少し前で言えば、NY市内の人種別の接種率なども書かれていて。ちゃんとした新聞には、きっと詳しく載っているのかもしれませんが、興味深い記事でした。
3.小さいことでも「続けられた」ことが小さな自信に
はじめの方にも書きましたが、この新聞、読んでいた時期もあれば、そうでもない時期もありました。今回は、産後しばらくしてから読み始めて、今もそれが続いています。
そもそもは、産後に、「自分のためにとる時間を毎日少しでも作ろう」と思ったことがきっかけでした。どうせなら、少しは興味が持てて、少しでもやりがいが持てることがいいのではないかと思って。「何かしらの英語に1日5分は触れる」ことにしたのです。この新聞を読むことは、その一環です。amNEWYORKmetro を、毎日毎日、全部きちんと読めていたわけではありません。ただ、何かしらの英語に1日5分は触れてきただけ。
その時間は、意識して作るようにしていました。たった5分なら作れるかも。そこからのスタートです。そして気がつくと、1年以上たっていました。すると、小さいことでもちゃんと続けられたということが、小さな自信につながりました。
4.今後の方向性も見えてきたかな?
先ほど、毎日続けられたことが小さな自信につながった、と書きました。すると、不思議なもので、そこから連鎖して、次にどうしていきたいか、ということを考えるようになりました。
今はざっと読み流しているだけなので、知らない単語についても、ちゃんと調べるなりするべきなんだろうな、とか。読むスピードを上げる工夫をしていきたいな、とか。
リーディング全体についていうと、そのうち、New York Times や TIME をスラスラ理解して読めるようになりたい、と思っています。今は、amNEWYORKmetro に目を通す、そこを足がかりにNew York Times へのんびりと向かっているところです。
それに、リーディング以外にも思うところはたくさん出てきました。英語以外のことについても。そんな話はこの記事の内容から逸れてしまうので、また違う機会に書いてみたいと思います。
5.数独とKENKENでリラックスの時間にも
今のところ、ちょっと残念なことに、特に趣味のない人生を送っています。読書好き、海外ドラマを見るのも好き、映画も見るのもまぁまぁ好き、スポーツを見るのもわりと好き。学生から社会人にかけて、少しは自分でもスポーツをしてた。海外旅行もそれなりにしていた。どれもこれも好きだけど、趣味と言えるのかというとちょっと違うような気がして。
なので、何かに没頭して、「私はこれが好きなんだ」と言える人っていいなとも思っていて
それはともかく、こんな私が、この1年以上、ほぼ毎日しているのが、新聞の最後に載っている、数独とKENKENです。新聞を読めなくても、数独とKENKENだけ解く日もあるくらい。特に趣味のない私にとって、今、ちょっとした楽しみになっています。
今は電子版で読んでいるので、スクショを撮って電子ノートに貼って、そこで解いています。おかげで、ペンの色を変えたり、全部消してやり直したり、そういうのがとても簡単。
amNEWYORKmetro の数独のいいところは、そんなにむずかしくないところです。すごく簡単な日も結構あります。KENKENは毎日簡単。得意な人にとっては物足りないかもしれませんが、私にはちょうどいいのです。ただ単に、毎日、少しリラックスする時間が欲しいだけなので。
無料の新聞をオンラインで毎日読むようになって、思いがけないリラックスの時間も持つことが出来ました。

こういう時間も大切かな、と
さいごに
amNEWYOEKmetro は、なんといっても無料、そしてページ数も多くない。何かを始めるきっかけにしたかった私には、ちょうどいい存在でした。
そして、上に書いてきたとおり、読み続けてきてよかった、と思っています。NYタイムズに乗り換えられる日が来るまで、最低限の英語力をキープしたり、さらなる自信に繋げていけるように、読ませてもらおうと思っています。
amNEWYORKmetro のデジタル版は、こちらから読むことができます。