いろんな生き方が選択できる今。選択肢が多いということは、迷いも多くなると言えるかもしれません。
私は、20代と30代の2回、留学をするかどうか迷いました。
外国に行きたい気持ちもあるけれど、その先どうなるか分からないし、何の保証もない
このまま日本にいて安定した生活を送り、結婚する方が自分もまわりも幸せなのではないか
それに、海外に行ったとして。外国で仕事をするのはいろんな意味で大変と聞くし、
日本に帰ってきたとしても、仕事は見つかるのだろうか?
大変そうな留学をするのか、このまま日本で生活し、まわりにフィットする生き方をしていくのか。
迷いましたが、私はやっぱり留学しました。
そして、外国で知り合った日本人と結婚して、今は外国で暮らしています。
この記事では、
- 20代、30代で実際に留学して感じた、留学のメリットとデメリット
- もしも留学していなかったら…
- 外国で日本人と結婚するということ
- 現地での出会い方
について書いています。
スポンサーリンク
留学してみて感じた、留学の年代別メリットとデメリット
20代で留学
海外へ行きたい、と思う理由はいろいろあると思います。語学を磨きたい、一度海外で生活してみたい、国際結婚したい、ワーホリに行ってみたい、視野を広げたい、などなど。
20代のときの私は、アメリカの大学院に留学してみたかったけれど、学力的に半ばあきらめている状況でした。
どうせあきらめるなら、一度海外で生活してみてからにしよう
そう思って、半年ほど海外生活をしてみることにしました。
当時感じた、留学したメリットとデメリットを挙げてみます。
メリット
20代だったときに、留学を経験して感じたメリットとは。
- 行ってみたいという自分の気持ちに応えられて、満足感が得られた
- 海外生活、自分に合わないわけではないかも、と肌で実感できた
- 世界は広くて、いろんな人がいるんだ、と実感できた
- 帰国後、TOEICを受験したら点数が伸びていた
今思えば、視野が広がったのが、自分にとって一番良かったことだと思います。
世界は広くて、世の中にはいろんな人がいて、いろんな生き方がある。
旅行へ行ったときよりも、より強く感じました。そのおかげで、30代が少し楽に過ごせたように思います。
デメリット
デメリットについては、20代だった頃はたった一つ。
日本へ帰ったあと仕事を見つけられるだろうか?
ということでした。
仕事については、30歳くらいともなると、結婚して子供を産んで辞められるのではないかと警戒されて、なかなか就職できないかもしれない。。そう覚悟していましたが、幸い、正社員として採用してもらうことができました。帰国してから受けたTOEICの点数が800点を超えていて、その点も評価してもらえたようです。
結婚に関しても焦る年頃かもしれませんが、当時の私は全く焦りがなかったんです。なので、その点はあまり参考にならないかもしれません。
30代で留学
20代のときは、比較的、気軽な気持ちで留学を決めました。でも30代の半ばで留学を考えた時は。
さすがに、
本当に私は留学するつもりなのだろうか、考え直すべきではないのだろうか
という気持ちにもなり、最終的に決断するまでに考える時間が必要でした。20代の時にはあっさり無視できた”結婚” というものを、さすがに考えざるをえなかったのです。
結局は、30代で再び留学したのですが、アラフォーになった今振り返って思う、留学してよかったことをまず挙げてみます。
メリット
- 年を重ねているから、という理由で諦めずに挑戦したことは、自分の人生において自信になっている
- 一度しかない人生、やってみたいと思ったことはやってみて良かった
- 新たな自分のことを知れた
年を重ねているけれど、と一歩踏み出したのは、自信をつけようと思ってしたことではありません。でも、今振り返ってみると、

生きている限り、いつでも何かを始めることができるんだ
と、自らの経験として思えることは、これからの自分にちょっとした自信が持てるように感じます。
何かに挑戦している人って素敵だなと感じることが多いので、自分も近付きたい、という気持ちもあるのかもしれません。
また当時、やらなくて後悔するより、やってみて後悔するほうがいい、という気持ちの方がどちからといえば大きかったので、やっぱり留学して良かったと思っています。
また、そのまま日本にいたら、と考えてみたときに、留学したからこそ知った自分もありました。これもメリットだったかな。そんな話は、デメリットのあとに、くわしく書こうと思います。
デメリット
- 親に心配をかけるかもしれない
- 今後の仕事が心配
- 責任は自分で取るしかない、という重圧感はある
当時の私が一番考えたのは、やっぱり親のことだったかもしれません。
会社を辞めて、しかも今さら留学なんて、この先どうしていくつもりなのだろうと心配をかけるだろう
そろそろさすがに結婚してほしい、と言っているし
親の思うように生きることが全てだとは思いませんが、やっぱり心配をかけたくない、というのも本音でした。
結局、留学したのは、
どうせこのまま日本で生活しても、きっと親を満足させられる人生は送れない
このまま日本で生活して、そのうち結婚する、ということが全然想像できなかったので。
仕事に関しては、専門的なことを勉強するつもりだったので、なんとかなるんじゃないかと思ってました。これは楽観的だったかもしれませんが。
責任は自分で取るしかない。というのは、どんな道を選んでもそうですよね。なのでデメリットとして挙げるのが適切かどうか迷いましたが、一応書いておきました。ここが不安だったら、留学はやめていたとは思います。
そのまま日本に残っていた場合を妄想してみた
もし日本に残っていたとしたら
先ほど書いた、もしも日本に残っていたら、と考えてみたお話について。
よほどのことがない限り現状に満足するタイプだと自分では思っているので、きっと日本に残っていたら、今もそのまま会社員生活を続けていると思います。
会社員時代は、平日はそれなりに忙しく働いていることが多かったです。その上、誘ってもらえば、ほぼ断らずに飲みに行ってました。
反動で、週末は疲れて、家でひたすらゴロゴロ。
体を動かす習い事をしていた時期があったり、仕事が忙しくて、仕事以外で外へ出るのが億劫になっている時期もあったり。
留学していなかったら、きっと、今もそんな生活をしているかな。
多分そのまま、「気がついたら40代、50代、となっていて」と言っていそうな気がします。
そのまま40代、50代になったとして
そのまま40代、50代、になっていたとして。それはそれでよかったんだと思っているかもしれないし、あの頃やっぱり留学していればよかったなと後悔しているかもしれない。後悔してもどうにもならないからと現状を受け入れているかもしれません。
あるいは、何かのきっかけで、婚活を始めたかもしれないし、飲みにばかり行かないでもう少し将来のことを考えて貯金しようと、ライフスタイルを少し変えたかもしれないし、何か趣味を持とうとしていたかもしれません。
もしも途中でクビになったら、お給料を維持したまま転職するのは難しいだろうな。と感じていたので、そこを意識して、副業も考え始めていたかな。(外資系企業に勤めていたので、クビはときどきあったのです)
少なくとも、コロナ禍で状況が変わって、自分を見つめ直す時間は持てていたかもしれないですね。
自分を見つめ直して、あぁやっぱり留学しておけば良かった、って思っているか、留学しなくて良かったと思っているか、、それは分かりません。
留学して知った自分のこと
考えてみても、どちらがよかったかなんて、結果論でしかないですよね。どちらにしても、自分で決断して、前に進んで行くのみなのかな、と。
ただ、30代で留学をするという道を選んでいなければ、分からなかったこともありました。
それは、
会社員時代、自分が思っている以上に、自分に正直なだけではいられなかったんだ
ということです。仕事上も、人間関係でも。
しかも、結構自分に正直にやっていると思っていたので、たちが悪いというか。
職場から離れ、時間が経つにつれて。自分にとってそんな生活は意外と負担になっていたようだった、と、徐々に気付くようになりました。
今は、自分に正直な生き方ができて、それがとても心地よく感じます。日本にいたままだったら、そんな自分を知らなかったかもしれません。
- 自分はどういう働き方をしたいのか
- 何が心地よくて何が心地悪いと感じるのか
- それを自分はどう受け止めがちなのか
自分のことが、より知れた、というのも、私にとっては、社会人生活を離れて留学して得られたメリットの一つでした。
自分と向き合えなかった可能性も
留学してから気がついた自分、という意味で、もう一つ。
仕事を辞めて渡米し、語学学校に通うようになると、自分の時間がたくさん持てるようになりました。社会人時代には持てなかった、特に何をするわけでもない貴重な時間。そんなときに、これからの自分の人生、結婚もありなんじゃないかな、と、ふと思うようになったのです。
日本で仕事をしていた頃は結婚なんて考えていなかったし、あのまま仕事をしていたら、きっとそのままだっただろうと。
だけど、もしも、気付かないくらい心の奥の奥で、いつか結婚しようと思っていたのだったら。
そんな自分には気がつかず、心の奥の自分と向き合えていなかったのかもしれません。
一生絶対結婚しない、と思っていたわけではなく、結婚したいと思った時にするのかな、と漠然と感じていたので。
たくさんある自由な時間に、自分と向き合って、結婚もありなんじゃないかとふと思えたことが、今の自分につながっている。結婚という道が誰にとっても正解ということはないけれど、少なくとも今の私にとっては、留学してよかったと思うことの一つになりました。
スポンサーリンク
外国で、日本人と結婚するという選択肢
これもきっと結局、縁やタイミング?
留学して、自分の時間が増えて、これからの自分の人生、結婚もありなんじゃないかな、とふと思うようになった、と書きました。
ちょうどその後くらいに出会ったのが、今の夫です。結婚を考えて付き合い始めたわけではないけれど、結婚を全く考えていなかったら、まず恋愛すらしようと思わなかったかも。そしたら夫と付き合っていなかった可能性もあったりして。
この記事を書きながら、もしも日本にいた頃に、”この人と結婚したい”と思う人に出会っていたらどうなっていたのだろう、とも、考えてみました。その生活に満足していたら、もう留学は考えなかったかもしれないし、キャリアを考えて、やっぱり諦めきれない、となっていたかもしれないし。どちらに転んでいてもおかしくないかな。
周りの友人たちを見ても、自分のことを振り返っても、いつどこでどんな出会いがあるか分からないものだな、と実感しています。日本にいても海外にいても、相手が日本人でも外国人でも、よく言われるように、きっと縁やタイミング。そういうものってあるのかもしれないなぁと感じます。
外国で、日本人と結婚してよかったと思うこと
そんなわけで、留学して、外国で日本人と知り合い、結婚して、そのまま外国で暮らしているのですが。
自分の知っている範囲では、国際結婚でもなく、駐在でもなく、ただ普通に「外国に住んでいる日本人同士の夫婦」って結構少ないように感じます。
そこで、今のところ私が思う、海外で、日本人と結婚していて良かったと感じることを書いてみたいと思います。
- コミュニケーションはもちろん日本語
- お互いの両親や親戚とも、日本語で会話が出来る
- 文化が全く違う!とは感じない
- 日本と外国のいいところを併せ持っている
☆ 日常の会話はもちろん、日本のテレビ番組なども一緒に楽しめるのが、私にはありがたいです。
☆ 両親は英語が全く話せないので、夫や子どもと日本語で会話をしてもらえて助かります。そういえば、両親に結婚の報告をしたあと、日本人と結婚してくれて良かったと言われました。両親にとって、もし結婚相手が外国人だったらコミュニケーションが取れない!など、少しは不安があったのかもしれません。
☆ 文化といえば、例えば日本食を楽しんでくれる外国人も多いとは思います。ただ、疲れた時には軽くおうどんなどでホッとしたり、そういうところはやっぱり日本人同士ならではなのかな、と感じたりするのです。
☆ 日本で生まれ育って、若い頃に渡米した夫。日本とアメリカの習慣や考え方を、いい具合にいいとこ取りしているように思います。私にとってありがたい、と感じることが多いです。
もしも外国人と結婚すると、違う文化を身近に感じられる点もきっと楽しいのかな、と想像しています。自分の英語もすごく上達するだろうし、子どもの英語力も不安じゃないかも。現地で生まれ育った人だったら、親戚が近くにいてくれて、それも心強そう。
相手が外国人か日本人かというのも、きっとそれぞれ一長一短ですね。ここでは、日本人ならでは、という視点での良さを挙げてみました。
せっかく外国なのに日本人?
上で書いたように、日本人と結婚して良かったことっていろいろあるかな、と私自身は思っているのですが。
実は、せっかく外国へ行ったのに日本人と結婚するの?って言われたことがあります。もしかすると、30半ば、国際結婚したくて留学したんじゃないの?って思われていたのかもしれません。心外ですが。。外国で日本人と結婚すると、そんなふうに言われることもあるかもしれません!
どう思われようが構わないのですが、ちょっと寂しい気持ちになったのもほんとで
何はともあれ、相手が日本人でも外国人でも、自分に合うと思う人と一緒に過ごすのが一番ですよね。
現地で出会う方法
最後に、外国で結婚相手とどういうふうに知り合ったのだろう、というところも書いておこうと思います。
我が家はとても平凡で、共通の友人のお宅で会ったのがきっかけでした。
他に、こっちで知り合った日本人と結婚した、という話を私は身近なところで聞いたことはないのですが、国際結婚をした日本人の友人たちは、語学学校やワーホリで知り合っていました。
他には、ある結婚式に参加させてもらった時に一緒のテーブルだったご夫婦は、アプリで出会った、と話してました。もう結婚秒読みの知り合いも、アプリで出会ったと聞いたばかり。(両方、アメリカ人同士のカップルです)。
アプリで知り合って結婚って、今どき珍しくもなんともないし、出会いの方法の一つとしてとても便利そうだなぁとは思うんです。
ただ。こんなに知り合いの少ない私でも、日本人女性から、アプリで出会った彼氏がいるという話を聞いたことがあります。でも話を聞くうちに、”それって「付き合っている」という認識で大丈夫なのだろうか”と、うっすら感じてしまったことがあって。本当に余計なお世話なのですが、日本人女性は簡単というような話を外国人から聞かされたことのある、アラフォーの私。若い日本人女性には、自分を大切にしてほしいなと老婆心ながら思ったのを覚えています。言えなかったけど
話が逸れてしまいました。当たり前といえば当たり前ですが、出会い方は日本にいてもここニューヨークにいても、そう大きな違いはないんじゃないかな。それが、私の思う結論です。
さいごに
留学か、日本で結婚か。もしも30代で留学を考えたら、きっと迷いに迷うかもしれません。
思い切って飛び出してみたら、外国で日本人と結婚することになった、そんな人生がここにひとつ。というお話を書いてきました。
別に結婚するつもりで海外へ出たわけではなく、目的のために留学を決めて、それを頑張るつもりで渡米した。そしたらたまたま出会った。ただそれだけのこと、といえばそうなのですが。
結果的には、出会いには何も期待しないで渡米したことは、自分にとって良かったのかな、と感じています。もしも出会いを期待して渡米して、もしもそれがうまくいっていなかったら…。誰かや何かに期待する人生は、私にはちょっと合わなかったかも。
そして最後に。結婚するしないに関わらず、外国に来たからこそ得られた経験というのは、今のところ思った以上にとても大きいと感じています。ずっと日本にいたらきっと知らなかったこと、分からなかったこと、見えなかったものがあったな、と。
外国から日本を眺めているときに、海外へ出て、いろんな経験をする人がもっともっと増えたらな、と思うこともあるのです。ちょっとでも海外へ出ることを考えている人にとって、この記事が何か小さなきっかけの一つにでもなったらうれしいです。