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【大谷選手の米国TVインタビュー】WBC優勝質問全文と和訳|ユニコーンどこの惑星から来たの他

【大谷選手の米国TVインタビュー】WBC優勝質問全文と和訳|ユニコーンどこの惑星から来たの他

アメリカでは、2023WBCの決勝戦が、FOX スポーツで生中継されました。

それを見ていたら、試合終了後の大谷翔平選手が、

から質問をされているシーンがありました。

いいインタビューだったなぁと思ったので、自分の勉強も兼ねて、質問などを書き起こしてみました。

自分なりの訳や、出てきた言葉について調べたことと、この記事に出てきた方たちのインスタも、一緒に載せておきます。

動画はこちらです。


Mr. A-Rod、Mr. Big Papiと名前が出てきて大喜びしてみんなで笑ったり、ハグしたり、など、どの人のの表情もなかなかいいので、ぜひ映像もご覧ください。



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インタビュー全文と和訳


Kevin Burkhardt: And here is the great Shohei Ohtani with gold medal!

ケビン : ”それでは金メダルを取った、偉大な大谷翔平です!

David Ortiz: The Unicorn!

ビッグ・パピ : ”ユニコーン!(*1)”

Kevin: Shohei, let’s make sure everybody could hear. Are you guys good? You can hear us?

ケビン : ”翔平、えっと、みんなちゃんと聞こえてますか、君たち大丈夫?聞こえてますか?

Kevin: Shohei, it was a pleasure to watch you, a real pleasure to watch you this tournament. Just take me through the emotion at the end when you’re facing your teammate Mike Trout and you get him out. You strike him out. Tell me what you were feeling at that time.

ケビン : ”君をこのトーナメントで見られて、ほんとに嬉しかったです。最後、同僚のマイク・トラウトと打席で対決して、勝った時の気持ちを聞かせてください。三振だった(*2)。あの時どんな気持ちだったのですか。”

水原: このトーナメントずっと翔平のこと見てて楽しかったんですけど、最後の三振をとった打席はどういう感情だったんでしょうか。

大谷: また最後の最後で、対戦するとは思わなかったんで。ちょうどくるかなとは思ってましたけど。まさか最後の最後になるとは思わなかったです。

Ippei Mizuhara: I was not expecting him to be like literally the last batter of the game. I thought it was a possibility, but I can’t believe that he was actually the last batter of the game.

Alex Rodriguez: Um, Ohtani, congrats.

A-ロッド : ”大谷、おめでとう。

Ohtani: Thank you.

大谷 : ”ありがとうございます。

Alex: My question to you is I love what you’e done, obviously, superhero stuff out here, but I’m most impressed with the speech that you gave your teammates about how you revere Major League Baseball players. Can you tell us a little bit about that?

A-ロッド : ”僕からの質問だ。僕は、君がしたこと、いうまでもなく、スーパーヒーローがするようなことが大好きなんだ。でも、僕が一番感動したのは、君がチームメイトにしたスピーチで(*3)。メジャーリーグ選手たちを君がどう尊敬しているかっていうね。それについて少し聞かせてもらえませんか?

水原: 彼も翔平のことを尊敬しているんですけど。試合前のスピーチにすごい感動しているんですけど、メジャーの選手を恐れるなっていうスピーチ、それについて何かありますか?

大谷: 野球をやっていれば誰もが知ってる、一番耳にしたことのある選手たちが1番から9番まで、またベンチの選手もそうですし、ほんとに素晴らしい選手たちが並んでいるので。何も考えないとやっぱり、「あ、マイク・トラウトだ」とかやっぱりリスペクトの気持ちが受け身の 形になってしまうので。まぁそこだけ、負けないんだという気持ちを持っていきたいなとは思ってました。

Ippei: Obviously, the U.S. lineup 1 through 9, they're all household name, superstars. Now all the Japanese guys know them, but he didn’t want the guys to be passive, just to show respect, but at the same time, don’t be passive, stay aggressive, stay confident. Those are why I gave that speech.

David: Ohtani, congratulations, buddy. You’ve been playing with Mike Trout for the past couple of years now. You guys are brothers now. Why you gotta get so nasty on him?

ビッグ・パピ : ”大谷、おめでとう。君は、マイク・トラウトともう何年も一緒にプレイしてきた。もう兄弟みたいなものかと。どうしてあんなきびしい球を彼に投げたんですか?(*4, *5)”

水原: トラウト選手とはもう何年もやって、兄弟のような関係でめちゃくちゃ仲良いと思うんですけど、なんであんなエグい球を投げたんですか?

大谷: 正直誰よりも彼のすごさというか、ネクストから毎年のように見てますし、チームメイトがほんとに彼のすごさを、人間性も含めて、どれだけ素晴らしいかっていうのを分かっていると思うんで。自分のベストを超えるような球を投げないと、なかなか抑えられないバッターじゃないかと思って、そういう気持ちでいきました。

Ippei: I mean, I played with him for several years now, and I‘ve seen him the most, I hit next to him in the lineup. And I’m the one that probably knows how great he is, not just as a person but as a baseball player.  So I had to give my best and my 120% to be able to get him out.

Kevin: Shohei, what does this mean for the people back in Japan?

ケビン : ”翔平、この勝利は日本の人たちにどんな意味があると思いますか?”

水原: 日本で見ている皆さんにはどういう意味を持ちますか、この勝利は。

大谷: 選手もそうなんですけど、ほんとに僕らはアメリカの野球をリスペクトしてますし、彼らの野球を見本にしてこれまで頑張ってきたと思うので、今日はたまたま勝ちましたけど、これからもっともっと高いところと目指してやっていきたいなとは思ってます。

Ippei: Japanese baseball, Japanese kids who play baseball in Japan, they all looked up to American baseball, big leagues. So this time we were able to win, but not saying we’re better than the U.S. or anything. But I think we got a little closer, and I think all the people in Japan feel that.

Alex: Shohei, how does this moment compare in your career? Is this the best moment in your career so far?

A-ロッド : ”翔平、今のこの瞬間を、君のキャリアの中で比べるとしたら?これは今までで一番ですか?”

水原: 数々の輝かしい栄光の中で、ここはどのくらいにランクインしますか?

大谷: 今のところトップじゃないかなとは思いますし、このシチュエーションで投げるっていうのは、なかなかあることではないので、緊張しましたけど、感謝の方が大きかったと思いますね。この舞台で投げれて感謝しかないと思います。

Ippei: It’s definitely probably number one. It’s gonna be up there. Like you said, it was like a storybook ending, storybook situation, but more than anything else.  I really appreciate this whole tournament, this whole situation, this whole atmosphere.

David: Shohei, on a serious note, what planet are you from?

ビッグ・パピ : ”翔平、真剣に聞きたいんだけど、君はどこの惑星から来たんですか?”

水原: 真剣な質問をしたいんですけど、どの惑星から生まれたんですか?

大谷: 日本の田舎の、チームも少ないようなところでやってたんで。ほんとに、日本の人たちからしても、頑張ればこういうところで出来るんだっていうのは良かったんじゃないかなって思います。

Ippei: Honestly, I’m from the countryside of Japan, low population, not too many baseball teams, not too many Little League teams, but I hope I showed the kids in Japan that no matter where you’re from, because they get to the stage if you work hard.

Alex: Hey, one fun question for Ohtani. Growing up in Japan, who were some of the players in America that you admired and looked up to?

A-ロッド : ”一つ楽しい質問があって、大谷。日本で育っている頃、君が憧れたり尊敬してたアメリカの選手は誰でしたか?”

水原: 日本時代、アメリカの野球、メジャーリーグを見ていて、すごい憧れていた選手とか参考にした選手は誰だったんでしょうか?

大谷: この二人もそうですし、今日いたケン・グリフィーJr.選手もそうですけど、A・ロッド選手、オルティーズ選手、僕が小さい頃から見ている選手が同じフィールドに立って、今こうやってインタビューを受けているのも正直信じられないような感覚ではあるので、もっともっと今度は自分がなれるように、頑張りたいなと思います。

Ippei: I mean, it’s got to be Mr. A-Rod, Mr. Big Papi, Ken Griffey Jr., I mean, always watched  you guys growing up…

Alex: I like it.

A-ロッド : ”いいねー。”

Kevin: Shohei Ohtani, ladies and gentlemen, the MVP, Shohei Ohtani. Ippei, thank you so much. We appreciate it. Shohei, you’re the man, congratulations. Team Japan, unbelievable, they win this WBC and Shohei unfolded his play, a big reason why as Japan unbeaten. Ohtani the MVP we’re back to Miami.

ケビン : ”大谷翔平です、皆さん、MVPの大谷翔平でした。一平、どうもありがとう。感謝します。翔平、君はすごいですね、おめでとう。チーム・ジャパン、すごかったですね、彼らはこの WBCで勝利しました。翔平が自分のプレイをした、それが日本が負けなかった大きな理由です。翔平が MVPです。CMのあとまたマイアミに戻ります。”

”credit: FOX Sports”


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日本語訳についての補足など

1. なんで突然ユニコーン?

この中継を見てたときに、確か、勝利が決まってからインタビューまでの間に、「ユニコーンがなんとか」って書かれているSNSが、画面いっぱいに映ったんですよね。

その後のこのインタビューだったから、ユニコーン!って言われているのかな、とはじめは思いました。

ただ、調べてみると、対戦相手のアメリカのマーク・デローサ/ Mark DeRosa 監督も、大谷選手のことをユニコーンだって言っていたし、他にもちらほらそんな発言を見かけます。

"He is a unicorn to the sport. I think other guys will try it, but I don't think they're gonna do it to his level.”

”彼はスポーツ界のユニコーンだ。他にもやってみる人がいると思うけど、彼のレベルでやれる人はいないと思う。”


また、Angels News: Shohei Ohtani Gets High Praise From MLB Pundit より、

MLB reporter Jeff Passan says Shohei Ohtani is a "unicorn" and "the most impressive professional athlete in the world."

”MLBのレポーター Jeff Passan が、大谷翔平は”ユニーコン”で、”世界で最も素晴らしいプロスポーツ選手だ”と言っている。”

The guy is the unicorn of unicorns. 

”大谷選手はユニコーン中のユニコーンだ。”


その「ユニコーン」は、こんな意味で使われているのかなと思います。

Cambridge Dictionary より、

someone or something that is difficult or impossible to find

”見つけるのが難しかったり不可能な、人やもの”


2. take someone through something について

take someone through something について調べました。

Cambridge Dictionary より、

to explain something to someone

”誰かに何かを説明する”


3. 大谷選手がWBC決勝前にチームメイトにしたスピーチ

A-Rod が言っていた、大谷選手が試合前にしたスピーチ。こんな文章でした。

僕から一個だけ。憧れるのを、やめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見たらマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり。野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思うんですけど、今日一日だけは。やっぱり憧れてしまっては、超えられないので。僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは、彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。さあいこう!

こちらから、映像が見られます。



4. ここでのnasty の意味

nasty について、ここでは、下の引用に近い意味で使われているのかな、と思いました。

THE FREE DICTIONARY より、

Exasperatingly difficult to solve or handle

”腹立たしいくらいに、解決したり扱うのが難しい”

ここでは、「汚い、とても不快な」というような意味ではなさそうです。

一緒に見ていた夫によると、試合中にもこの単語がときどき出てきていたらしく、野球ではよく使われる言葉みたいです。

水原さんがおっしゃっていた、「エグい」という表現がきっとぴったりなのだと思ってます。


5. What a nasty pitch!のサインボールと大谷選手

調べてみると、2022年9月、大谷翔平選手のいるエンゼルス vs タイガース戦に関する、こんな記事を見つけました。

日本語の記事もありました。

大差で負けていたタイガースは、8回、本来は外野手のコディ・クレメンス/ Kody Clemens選手が敗戦処理投手(mop-up duty)として投げて、大谷選手と対決。そのときに、大谷選手から見逃しの三振を取ったのだそう。

この選手のお父さんは、サイ・ヤング賞を7度も受賞したロジャー・クレメンス /Roger Clemens。お父さんは通算奪三振4672 (Kody is now 4,671 strikeouts behind his father)で歴代3位なのに対して、コディ・クレメンス選手はこれまで5回投げたことはあったけれど、大谷選手から取ったこの三振がメジャー初だったとのこと。

その記念すべき三振を取ったボールに、大谷選手がサインとともに書いた言葉がこちらです。

”What a nasty pitch!”

画像も貼っておきます。


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この記事に出てきた人のインスタまとめ


ここで、これまで本記事に出てきた人たちのインスタを調べてみました。


大谷翔平選手のインスタはこちら。



通訳の水原一平さんはこちら。



アレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez, A-Rod)元選手。



デビッド・オルティズ(David Ortiz, Big Papi)元選手はこちら。



マイク・トラウト選手。


ケン・グリフィーJr. (Ken Griffey Jr.)元選手はこちら。



司会をしていた、Kevin Burkhardt さんのインスタ。




コディ・クレメンス(Kody Clemens)選手。



中継していた、FOX sportsのインスタはこちらです。





さいごに


今回、インタビューの文章を書き起こしてみて、こういう英語は難しいな〜と改めて思いました。そして、通訳の人ってすごいんですね。瞬時にこんなふうに言葉が出てくるなんて。

今回のような話し言葉の英語は、文章や文法を学ぶというより、耳を鍛えるのに向いているのかな、と思いました。

聞き慣れることも大事だと思うけれど、なかなか野球中継を見ないので、聞く機会もなくて。というか、テレビで流していても、プレーをただ見ているだけで、音声はほぼ聞いていないんですけれども。英語を聞き流すのは、得意すぎて…。

まぁ英語学習に関しては、ぼちぼち、自分なりにやれることをやっていこうと思います。


なにはともあれ、ここアメリカで、日本人が素晴らしい活躍しているのを見るって、本当に嬉しい気持ちになります。機会があったら大谷選手の試合を見に行きたいな。


この記事に載せたインタビューの映像は、こちらでも見ることができます。

Shohei Ohtani talks matchup against Mike Trout and Japan's WBC championship victory

中継を見ていたとき、試合終了直後に、大谷選手がフィールド上でインタビューを受けていたのも見たのですが、それはこちらです。

Shohei Ohtani talks Japan's WBC championship victory, striking out Mike Trout

(どちらも、FOX SPORTSのサイトです)


今は、ヌートバー選手のインタビューも何か探してみようかな、と検討中しています。

*2023.03 追記です。

同じ顔ぶれによる、ヌートバー選手のインタビュー記事を書きました。ヌートバー選手の英語が早すぎて、記事にしようとしたのを後悔しかけましたが、なんとかやってみました。


また、このブログでは、普段はこんなことを書いてます。


よろしければご覧ください。