いつもは、子どもの定期健診をアメリカで受けています。
ですが、この間日本に帰国したときに、タイミングが合ったのと、ちょうど聞きたいことがあったので乳幼児健診を受けてみました。
この記事では、その時に感じた違いなどについて書いています。
日本、アメリカともに実体験とはいえ、地域などによって事情は違うと思うので、あくまで一例であることをご承知ください。
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乳幼児健診ー日本とアメリカを比べてみました
私はアメリカで妊娠・出産し、その後もアメリカで生活しています。そのため、子どもの定期健診は、出産直後の乳児健診からずっと、こちらで受診。
たまたま、前回帰国した際にタイミングが合ったので、日本でも3歳児健診を受けさせてもらいました。
そのときに感じた日米の違いや、同じだなぁと思ったことなどを書き残しておこうと思います。
受診システム
アメリカ
アメリカでは、出産前にかかりつけの小児科を決め、そこで定期健診を受けていきます。2歳の予約までは、健診を受けた帰りに、次の予約を入れてました
日本
自治体から検診の案内が送られてきて、今回受けた3歳児健診では、日にちや時間があらかじめ指定されている形になっていました。
*COVIDの影響なのかもしれませんし、自治体によって違うかもしれません。
持ち物
アメリカ
健康保険証くらいでしょうか。他は、特にないです。
日本
事前に、あらかじめ記入しておく紙が何枚かあり、それらを持参しました。
その他、
- 健康保険証
- 母子手帳
- 尿検査の容器
- タオル
なども持って来てくださいとのことでした。
*母子手帳は、ニューヨークの領事館でいただいたのですが、小児科の先生は日本人ではないため、まっさら。私が書き込むべきだったのでしょうが、何も書いておらず…。念のため、アメリカでの健診時の身長・体重を、センチ・キログラムに変換したものと、ワクチン接種歴を日本語に訳して、持参しました。案の定聞かれたので、持って行ってよかったです。
定期健診の回数・頻度
アメリカ
まずは出産後、退院する日の朝に。
入院していた病院で、小児科の先生の診察がありました。
そして、退院翌日には、事前に決めておいたかかりつけの小児科へ行きました。
*金曜に帝王切開し、月曜のお昼前に退院。翌日の火曜、車に乗ってかかりつけの小児科へ。あのときは、お腹がなかなか大変でした。
その後、これまでのところ、
- 1ヶ月/ 1M
- 2ヶ月/ 2M
- 4ヶ月/ 4M
- 6ヶ月/ 6M
- 9ヶ月/ 9M
- 12ヶ月/ 12M
- 1歳3ヶ月/ 15M
- 1歳6ヶ月/ 18M
- 2歳/ 2Y
- 3歳/ 3Y
で定期健診を受けてきました。これ以降は、一年に一度、健診を受けるのだそうです。
子どもが通っている小児科では、アメリカCDC (アメリカ疾病予防管理センター) のワクチン接種スケジュールに沿ってワクチンを受け、その度に定期健診もしていただいた形でした。
参考までに、日本の国立感染症研究所による、予防接種スケジュールはこちらのページから見られます。
日本
受付をすませると、受診前に、保健師さんと思われる方からの聞き取り(問診)がありました。
その際に、日本で検診を受ける月齢・年齢の身長・体重を読み上げてお伝えしたのですが(母子手帳を持っていかなかったので)、定期健診の回数はアメリカよりちょっと少ないのかな、という印象を受けました。
厚生労働省の、遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診というページによると、乳幼児健診のスケジュールは、
お住まいの市区町村がご案内しています。
とのことなので、地域によって違うようです。
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受診場所
アメリカ
上にも書いたように、いつもの小児科で受診します。普通の診察室です。
日本
うちの子どもの3歳児検診のときは、健康センターのような場所へ行きました。市町村の建物です。
着替えの部屋、保健師さんとお話をする部屋、診察項目ごとの部屋、など分かれており、子どもたちが部屋を移動するシステムでした。
同じ年齢の子どもたちが他にもたくさんいて、同じ部屋で、何人かが同時に着替えをしたり、診察を受けたりなどしました。
診察内容・項目
アメリカ
身長・体重などを測り、診察をしてもらうのはもちろんですが、いつも、その月齢・年齢に合わせて、こんなことする?など簡単に質問されます。
例えば、2歳児健診では「日本語でもいいんだけど、50単語くらい話せる?」って聞かれました。
どう甘くカウントしても、当時のYさんは50単語はいかなくて。
そう話すと、3ヶ月くらい様子を見て、まだだったらまた来てね、と言われました。
*おかげさまで、3ヶ月待たず無事クリアしました。
通っている小児科では、毎回そんなふうに、診察と、簡単な質問をされるだけ、という印象です。こちらからも、何か気になることがあれば聞いて。
そして、看護師さんがワクチンを打ってくれて終わり、というのがいつもの健診の流れです。
歯科健診は、歯医者に自分たちで予約して行きました。また、入園するまで知らなかったのですが、幼稚園(3K)では、眼科健診、歯科健診が受けられました。
日本
日本で受けた3歳児健診では、持ち物のところでも書いたように、事前に、子どもの様子や家庭のことについてなどの質問に回答する紙がありました。
耳や目の検査は、指示にしたがって、家で親がしましたし、検尿もありました。
*そういえば、アメリカでこれまでに、子どもが検尿検査を受けたことはないような。
当日は、それらの回答や検査結果を元に、保健師さんや医師とお話をしました。
発達に関しては、「お名前はなんですか?」「今日何で来たの?」など簡単なことを、子どもも質問されてちゃんと答えていました。
アメリカの小児科の先生も子どもに話しかけてくれますが、家で英語を話さないので子どもは分からなくて。
知らない大人の方と、日本語でやりとりしている子どもの姿が新鮮でした。
また、歯科健診や眼科検診も、一緒に受けられました。
トータルでかかる時間
アメリカ
いつもお世話になっているところでは、
- 身長・体重を測って
- 先生に診てもらって
- ワクチンを受け終わるまで
診察室での待ち時間を入れても、かかる時間は多くてトータル30分くらいだと思います。
日本
3歳児健診では、歯科健診や眼科検診などもしていただき、その度に部屋を移動し、待ち時間もあったりで、時間は結構かかりました。
建物に入ってから出るまで、2時間くらいかかったかな。もちろん、そのときによるのだと思いますが。
書類に記入したり、目や耳の検査をしたりと、事前準備の時間も必要でした。
健診代
日本とアメリカ、どちらも無料でした。
アメリカの保険制度は複雑らしいのですが、少なくとも我が家が入っている保険では、無料になりました。
まとめ
慣れない日本での健診でしたが、みなさんとても優しくて、安心して健診を受けることが出来ました。
何より、日本語で会話できるというのが、こんなに楽に感じるものとは思いませんでした。
日本でもアメリカでも、システムに違いはあれど、子どものことを見てもらうということに違いはなく、ありがたい制度ですね。
これから、日本やアメリカで乳幼児健診を受ける方にとって、何か参考になることがあったらうれしく思います。