2021年、ニューヨークの夏。ワクチン接種も進み、徐々にコロナ以前の生活に戻りつつありました。戻りつつあるとは言っても、まだ日本にはちょっと帰りづらかった、あの頃。
お休みを利用して、車にほぼ乗ったことがない乳幼児(当時1歳)と一緒に、レンタカーでちょっと近郊まで。1泊のお出かけをしてきました。
その頃の子どもは、
- 離乳食終わり頃、幼児食まではいかない時期
- トイトレ前(オムツの頃)
- 車酔いの懸念あり(やっぱり、な結果でした)
- 痛い、気持ち悪い、など自分の感情や気持ちを、まだそんなに上手に表せない
という状況でした。
この記事では、乳幼児連れの旅で気をつけたこと5つと、実際に立ち寄って良かったスポット5つについて書いています。
気をつけたポイント5つ
旅の目的と、目的地選び
今回の旅の一番の目的は、

子どもに海を見せたい
ということでした。「これが、海は広いな大きいな〜♪ の海だよ!」と言いたくて。
目的地は、
- 観光地として行きやすそうなところ
- 遠くなりすぎないところ
という観点から選びました。そこで選んだのが、モントークの岬。
海の他にも、楽しめそうなところがあるのもポイントでした。モントークへ行くんだったら、ついでに、ドラマで見たことのあるハンプトンズの方もにも寄れるかな?ワイナリーとかブルワリーも、もし行けたら行ってみよう。そんなふうに考えていました。
ホテル選び、外せなかったポイントとは?
場所
調べて見ると、モントークまでNYCから3〜4時間くらい。出発する時間や、そのときの渋滞具合にもよりそうです。
車に乗り慣れない子どもを連れての旅。私自身が乗り物酔いしがちなので、子どもも、もしかして…と心配していました。様子によっては、途中、たくさん休憩することになるかもしれないし、そもそもモントークまでたどり着けないかも?!
そこで念のため、宿泊場所は、地理的にモントークより手前にあるリバーヘッドという街に予約しました(この街について、下に、もう少し詳しく書いています)。
1日目が順調だったら、当日か翌日にモントークまで行けたらいいな
くらいのつもりで。ざっと見た感じ、リバーヘッドの街にはレストランもそれなりにありそうだったので、子どもの食事もなんとかなりそうです。時間があったら行ってみたい場所もいくつかありそう。そんな感じで宿泊する街を決めました。
下調べはざっくりしか出来ないタイプです…
設備
選んだホテルのこんなところが良かった、と思ったのは、この3つです。
- 寝室のドアが閉められる
- 簡単な調理ができる
- ランドリーがあった
ホテルを探すときに外せない条件にしていたのは、最初の二つでした。
寝室のドアが閉められるところを探した、というのは、子どもは一人で寝られるのですが、さすがに部屋を分けないと寝ないんじゃないかと思ったからです。
それと、子どもはまだ外食をしたことがなかったので、部屋で簡単な調理ができるところを探しました。おかげで、レンジで麺を茹でたり、ミルクやお水を入れているカップを洗えたり、簡単なことは出来たのでよかったです。便利でした。
ランドリーは、1泊の旅だし、当初は考慮していませんでした。が、子どもが吐いてしまった服を軽く洗うだけでなく、ちゃんとお洗濯まで出来て。ランドリーをホテルで使えて助かりました。
子どもの寝る場所
ちなみに、うちの子は寝ている時にとても動き回るし、普段は子ども用のベッドで寝ているので、ホテルの大人のベッドに一人で寝かせられません。

こんなときアメリカ人はどうしているのかな?
そう思って調べてみると、パックアンドプレイを持って行っている、とよく書いてありました。そこで、うちも、パックアンドプレイの中にお布団を敷いて、寝てもらうことにしました。なので一応、寝室にパックアンドプレイを置けそうかどうか、予約前に写真で確認しておきました。
ただ、パックアンドプレイを買いに行ったお店の人に、寝ている時に隅っこの隙間部分にはさまってしまうかもしれないしおすすめできない、と言われたので、これは自己責任ということで決めました。一応、心配だったので、普段使っている寝室用のモニターを家から持参して、設置して。
ついでに書いておくと、ここはアメリカ。冷房がうまく調節できなくて寒いかもしれないので、暖かい格好ができるように準備していきました。持って行って良かったです。
子どもの食事
1日目の食事は、クーラーボックスへ入れるなどして、持っていけるものはなるべく持って行きました。2日目の食事は、ホテルで簡単に調理して準備しました。
そういえば、いつも家では、食事の後に牛乳(whole milk)を飲んでいます。が、旅行用に用意したかった小分けのパック牛乳が、ローファットのものしか準備できなくて。
とりあえずまぁそれでもいいかな
どうしてもダメだったら、どこかで調達できるでしょう、くらいに思っていたのですが。ホテルの朝食でミルクが頂けたので、ついでにお昼の分の牛乳をもらったり。そんなこともしました。
あとは、大人の食事をオーダーするときに、茹で野菜などの子どもが食べられそうなものを一緒に頼んだりとか。
そんなこんなで、一応なんとかなりました。とはいえ、これまでは食べさせたことがなかったものを、一緒に食べたりもしました。それもまた、いい機会になったと思います。
乗り物酔い対策
いま我が家はニューヨーク市内に住んでいて、移動手段といえば、歩くか、地下鉄か、バス。基本的に車に乗らない生活をしています。子どもを車に乗せたのは、数えるほどしかありません。生後間もない頃の、検診への行き帰り。日本へ一時帰国した、生後4ヶ月の頃。そのくらいです。
その頃はミルクだけだったし、よく寝ていたし、特になんの問題もなかったのですが。少し大きくなった今回は、もしかすると乗り物酔いになってしまうかも。そんな気がして(特にニューヨーク市内は混むし道が悪いところが多いので)、事前に対策を考えておきました。
- 車内に、キッチンペーパーをロールで持参
- 着替えを多めに用意
- エチケット袋をたくさん用意
- 手を繋いで、手首を軽く押さえる
案の定、子どもは気持ち悪くなってしまって。キッチンペーパー、着替え、エチケット袋、どれも役に立ちました。エチケット袋と書きましたが、これは単に、オムツを入れる袋兼用の小さい袋にキッチンペーパーを入れたものです。
手首を軽く押さえる、というのは、夫が私にしてくれると効く気がするので、私もやってみました。ですが、何度か吐いてしまったところをみると、効果はあったのか疑問かも。だけど、押さえていなかったらもっと酷かったのかもしれないし、と考えると、やっぱり少しくらい効果はあったかもしれません。
上に書いた他に、気持ち悪そうにしている表情が子どもの顔に出ていることが多かったので、こまめに様子を見るようにしていました。
また、日本語のサイトなどを拝見している限り、もう少し大きくならないと酔い止めは飲めないようだったので、そういうのは最初から諦めていました。ですが、
小児科の先生に、相談くらいしたらよかったかな
と、今になって思っています。
無理はしない!
上にあげた4つのポイントもそうですが、何より、『無理をしない』を一番に考えることにしていました。
言ってしまえば、今回は、海さえ見てもらえたらいいな。そのほかは、まぁ無理をしないで、やれる範囲のことをしようね、と。
無理なく、ということを優先した結果、子どもをたくさん車に乗せるのがしのびなくて、残念ながらモントーク行きは断念!しました。だけど、一番の目的、海を見ることは達成しました。そして無事に行って帰ってこられた、もうそれで十分。ということで。
最終目的地さえ変更になりましたが、それでも十分に楽しいお出かけでした。今やれることは出来たかな、と思っています。
立ち寄って良かったスポット5つ
初めて行った、乳幼児との車での旅。上でも書いたように、立ち寄ってみたかった場所の全てに行けたわけではなく、そもそも、最終目的地さえも変更になりました。そんな中、1泊という短い旅でしたが、実際に立ち寄って良かった場所について書こうと思います。
リバーヘッド(Riverhead)の街
場所
ホテル選び、外せなかったポイントとは?のところで書いたように、モントークまで行けるか不安だったので、宿はリバーヘッドという街にしました。ロングアイランドの東の端、ノース・フォークにありますが、サウス・フォークとの分かれ目あたりとも言える場所です。
結果的に、モントークまで行けなかったし、モントーク辺りよりお安く泊まれたし、子どもにとっても、経済的にも、いいチョイスになりました。

調べてみると、モントークは有名な場所なだけあって、どこも宿代が高かったです
もちろん、モントークあたりでのんびりするなら、モントークに泊まる方がゆっくりできていいと思います。実際、私たちも、モントークで予約をするかどうか、最後まで迷いました。
見どころ
もしも時間がありそうだったら、アウトレット(Tanger Outlets Riverhead、west elm Outlet)へ少し寄ったり、Indian Island County Park という公園でお弁当を食べたりできるかな、と思っていました。今回はちょっとできませんでしたが…。
他にも、下調べをしていたときに、この街には、ロングアイランド水族館やロングアイランド鉄道博物館があると知りました。もう少し子どもが大きくなったら、モントークへ旅行するときに、この街でも少しゆっくりするのも楽しそうだな、と思っています。
食事
1日目の食事は、ホテルの人にオススメしてもらったレストランの中から、 BUOY ONE- Riverhead というお店を選んで、デリバリーしてもらいました。他にもいくつかおすすめしてもらったお店があったのですが、忘れてしまいました。
ここのお料理は、ふつうにおいしかったです。茹でたブロッコリーも一緒に注文して、子どもに食べてもらって。お野菜が調達できたので、助かりました。
ワイナリー
ロングアイランドのノース・フォークといえば、ワイナリーがたくさんある地域。せっかくなので、1軒くらい立ち寄ってみることにしました。私たちが訪れたのは、MACARIというワイナリー。食事をすることもできるようです。景色もきれいで、店員さんもフレンドリー。立ち寄って良かったワイナリーでした。こんなワインを買ってみました。
左はスパークリングワイン、右はロゼです。夫が、どこかで見たことがあるような、と話していたので、NYCでも買えるのかもしれません…。
今回は一軒立ち寄るのが精一杯でしたが、余力があれば、何軒か回ってみたかったな。子連れだと、想像していた以上に、思うようにはいきませんね。それでも、いつの間にか、子どもにいい時間を過ごしてもらえたらそれが一番。と、自然と思うようになっていました。今はそんな時期ということでしょうか。
ビーチ・公園・海の間を走る道路
子どもに海を見せたいと思って、事前に候補としていたのは、モントーク、ハンプトンズ、それにジョーンズ・ビーチ。どこも良さそうだなと思って、行けたら3つとも立ち寄ろうか、ぐらいに思ってました。結局のところは、子どもの状況なども考えて、2日目の帰り道に、ジョーンズ・ビーチへ行くことに。
ジョーンズ・ビーチ州立公園へは、オーシャン・パークウェイ(Ocean Parkway)を通って行こうか、って話してました。ところが、オーシャン・パークウェイに入ったところで立ち寄ったRobert Moses State Park がけっこう良さそうで。良さそうというのは、単にこんな理由からなのですけれど。
- パッと見、景色が綺麗そうだった
- 駐車場が分かりやすかった
- そこまで混んでいなさそうで、行きやすそうだった(平日だったからかも)
そこで、Robert Moses State Park で、海を見ながら食事をとることにしました。
実際、この公園も景色はきれいだったし、なんとなく素朴な感じがして、私は好きな場所でした。子どもは外でのご飯が楽しかったみたいで、しばらくの間、海に行ったね!って話すと、まんまー(ご飯食べた)って答えてくれていました。船も見てもらえたし、良かったかな。
それに、うちの子どもはお砂場の砂が苦手で、少しでも靴に入ってくるとすごく嫌がるほどだったのですが、ここの海で何度も挑戦するうちに、砂浜を裸足で歩けるようになりました!
子どもにとって、ちょっとでもいい経験になってくれていたらいいな、と思っています。
そんなこんなで、Robert Moses State Park でだいぶのんびりして時間がなくなってしまい、ジョーンズ・ビーチ州立公園は、オーシャン・パークウェイを通って車から眺めただけになりました。次回にお預けです。
予定していたところとはひたすら違う場所で、楽しんだ旅行になりました
ジョーンズ・ビーチ州立公園、きれいでいい場所だよと聞いたことがあるので、いつか行ってみるのが楽しみです。オーシャン・パークウェイは、沖縄の海中道路みたいな景色が広がっている、というほどではありませんでしたが、海風がとても気持ちいい道路でした。海の間を走っている、というだけで気分良く感じました。
シーフード屋さん
リバーヘッドの街を出発して、ジョーンズ・ビーチへ向かう道中で、食事をピックアップすることに決めました。ですが、この道中のご飯屋さんは、事前に全く探してません!
そこで、シーフードが食べたいね、と急きょ探して見つけたのが、Atlantic Seafood というお店でした。
このお店は、シーフードを売っていて、食事も提供しているというスタイル。今回は海で食べたかったのでピックアップにしましたが、ランチの時間帯、子連れでも入りやすそうな雰囲気だなと感じました。ピックアップを待っている時間に、裏の駐車場にあったベンチで、少し休憩させてもらったりしました。
食事は、ロブスターロールやタコス、チャウダーをテイクアウトしました。
実はこのロブスターロール、結構いいお値段でした。でもお値段するだけあって、ニューヨーク市内のチェーン店などよりロブスターがとてもたくさん入っていて、食べ応え満点でした。
グレート・ネック(Great Neck)のピーター・ルーガー
場所と店員さん
家に帰った後の夜ご飯。作るのも大変だし、何かを買って帰ろう。旅行前から決めていました。メニューはステーキ!目指すお店は、久しぶりのピーター・ルーガーです。うちから車なしでは行けない、グレート・ネックにあるピーター・ルーガーへ向かうことにしました。
個人的に、ブルックリンのピーター・ルーガーは、そんなにいいイメージがなくて。もう一軒の方、前から気になっていたんです。そちらは、いいお店だよと聞いたことがあったので。
実際に行ってみたら、グレート・ネックの店舗は、接してくれた店員さんみんなが優しかったです。混んでいない時間帯だったこともあって、ちょっとお願いして、オムツの交換にお手洗いまで貸していただきました。オムツ台はないけれど、椅子を組み合わせて寝かせられるようにしてあげる、と快く言って下さってありがたかったです。おまけに夫婦と子どもで、車とお店を何往復かしてしまったのですが、いやな顔せず対応してくださって。ピーター・ルーガーのイメージがとても良くなりました。肝心のステーキも、すごく美味しかったです。

子どもが大きくなったらまた来て、お店で食事をしたいな
ポーターハウス(骨つきステーキ)のリメイク料理?!
肝心のステーキは、当日、翌日といろいろな食べ方をしてみました。
- 醤油やわさび醤油で
- 温泉卵や緑のお野菜と一緒に、丼にして
- 骨は煮込んで、カレーライスに
- ほぼ使わなかったソースは、オムライスに
どれもこれも美味しかったです。
ニューヨークでポーターハウスは食べきれなくて、お持ち帰りをして、骨を煮込んでカレーライスを作る。というのは、我が家の定番です。
東京のお店でも、食べきれなかった分はお持ちかえりできるのかな
さいごに
ノース・フォークの端っこ、グリーンポートも良さそうな街だし、フェリーでコネチカットに渡れば、子どもを船に乗せてあげられるね、とか、上で書いた以外にも案はありました。そういうのはもう少し子どもが大きくなってからかな、と今回はお預け。
独身時代は、気ままに旅をするのがけっこう好きだった私。夫婦だけの旅だったら、きっともっといろいろ回っていたと思います。そういう意味で、子どもを持つってこういうことなのかな、と認識する旅でもありました。
子どもがもう少し大きくなったら、今回行けなかったモントークも行ってみたいし、この記事で触れたけど行けなかった、ハンプトンズなどの他の場所も訪れてみたいな。
ロングアイランドって意外と広いので、探せば他にも魅力的な場所があるのかな。

機会を見つけて、また行ってみたいな
と思っています。
※この記事に書いた地図では、大体の場所を表しています
秋には、子どもを連れて、紅葉狩り&観光列車&キウイベリーピッキングの旅に出かけました。
2歳になり、レゴランド®・ニューヨーク・リゾートへ行ってきました。
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