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”Very beautiful. I’m so happy.” ー再開するNY


感慨深かった言葉 ”Very beautiful. I’m so happy.” ー再開するNY

ニューヨークって、知らない人にけっこう話しかけられる街だよね。
お散歩中にこんなことがありました。


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子どもとお散歩

ニューヨークの寒い冬が終わり、暖かくなってきてから。子どものお散歩に、よく外へ出かけるようになりました。

散歩する目的地はだいたい決まっていて、一つは、公園へ行くコース。もう一つは、公園よりさらにちょっと遠出をするコース。

そのとき行ける時間に合わせて、お散歩しています。

最近、体重が減ってきたように思うのは、多分、外を歩いているおかげかな。

と、そんな話はまた今度にして。

いつもお散歩に行く道は、碁盤の目のようになっていて、目的地までの道中、どのストリートやアベニューを通るかは、毎回気ままに決めています。

その中に、小学校の校庭の横を通る道がありまして。


少し前のこと

少し前のこと。

校庭の横を通りがかったら、子どもたちが、体育の授業をしていました。

そこで、ベビーカーのうちの子に、

大きいお兄ちゃんお姉ちゃんたちがたくさんいるねー、楽しそうにしてるねー

などと、少し立ち止まって話しかけていました。


すると、校庭のそばを通ってこちらへ歩いてきた、60〜70代くらいと思われる男性に、

' Very beautiful. I’m so happy. ' って話しかけられたんです。

あなたもそう思うよね〜、といった感じで。

彼の、マスク越しに見て取れるきっと満面の笑みと、幸せそうな目と、嬉しそうな声と、しみじみとした話し方を見聞きして。

確かに。

そう言われて気が付きました。この校庭に子どもたちがいるのを見るのは、いつ以来だろう。

いつもは、こんなふうに子どもに話しかけることもなく、素通りしていたっけ。


まだ子どもを預けたりしていないこともあって、あまり外との接点がないので、世の中のことがよく分かっていなくて。

レストランとかに人が戻ってきてるね、公園もすごくたくさん人がいるね、それくらいの感覚だったのですが。

校庭にいる子どもたちは、マスクこそしていますが、こんな生活が戻ってきたんですね。

話しかけられた言葉で、その現実をしみじみ感じました。


ここ最近のNY

この1年、ニューヨークは、多分日本でもニュースなどで報道されていたように、なかなかひどい状態でした。

特に去年の春は、感染者数も亡くなる人も多くて。ニュースを読むのが辛かったです。なんというか、普通じゃなかった。

話しかけてくれた人は、どちらかといえばご高齢の方だったし、もしかして、ご自身の周りで大変だった方もいたかもしれない。小学生くらいのお孫さんがいらっしゃったりするかも。それだったらなおさら、感慨深い思いをするだろうな。

そんなことも想像しながら、beautiful という言葉をかみしめて、家へ帰りました。

心なしか、帰り道の景色が、いつもより綺麗に見えたような。


ここニューヨークではワクチン接種も進み、新規の感染者も減ってきて、野球観戦やバーも再開され、ブロードウェイの再開も予定されています。

ニューヨークという街の再開に向け、着実に前に進んでいる。これも現実。

それでも、コロナにより亡くなられている人もまだ毎日いる。それも現実。


一時帰国とお出かけ

こんな現実を考えると、まだしばらくは、これまでに近い生活をすることになりそうかな、と考えています。

日本とアメリカを自由に行き来できるのは、いつになるだろう。


外せない用事があって、とても久しぶりに、ワールドトレードセンター近くへ行きました。思ったより人はいましたが、以前に比べたらとんでもなく少ないです。

世界中で、一日も早く、当たり前だったことが当たり前になりますように。


話しかけられる街NY

ニューヨークの街を歩いていると、こんなふうに、全然知らない人から話しかけられることがあります。

もうずいぶん昔に旅行で遊びに来て、街で信号待ちをしていたときに、「そのバッグすごくいいね、どこで買ったの?」って聞かれたことがあって。

英語もまともに話せないかもしれない、得体の知れないアジア人に、突然そんなことで話しかけるの?

と、ちょっとしたカルチャーショックのようなものを感じたのを覚えています。


そして住み始めてからも、やっぱりときどき話しかけられます。

そのやりとり(というか話してくれる言葉)でホッと心が温まることも多いのですが、どんなことがあったかと改めて考えてみると、ほぼ忘れてしまっていることに気がついて。

せっかくなので、ときどきこうして書き留めておこうと思います。


おまけ

ママはそういえば、NYへ初めて旅行で来たときに、「あーここ住めるなぁ」って感じたんだよ。そんな感覚は初めてでした。都会は苦手と思っていた田舎者だったのに、不思議だよね。
今となっては本当に住んでいる街、NY。いろんなことを書いていきたいと思ってます。