海外ドラマで英語学習。『グッドプレイス』の3話目も終わりが見えてきました。
今回も、馴染みのない固有名詞がいくつか出てきましたが、「あーほんとに全然知らなくて…」ではなく、知るチャンスなんだと思うことにして、少しずつやっていこうと思います。
前回の1-3-15 はこちらです。
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1-3-16. スクリプトと訳
第1シーズン
第3話『Tahani Al-Jamil』だいたい15分〜16分のところ
Eleanor: ”Hey, babe. Great news. I got us tickets to the Coyotes game.”
ねえ、いいニュースがあるの。コヨーテズの試合のチケットが手に入ったよ(*1)。
Samuel: ”Awesome!”
めっちゃいいね!
Eleanor: ”But, ooh, yikes. Turns out two of the players have DUIs. Guess we can’t cheer for that team.”
でも、うわぁ。二人の選手が飲酒運転してるって分かったんだって(*2)。チームを応援できないんじゃないかな。
Samuel: ”Eleanor, I - -”
エレノア、僕は…
Eleanor: ”You know what? Instead, let’s just stay in, watch a Roman Polanski movie, listen to R. Kelly, and eat Chick-fil-A. Does that sound good? There’s bad stuff everywhere, man. It’s impossible to avoid.”
あのさ?代わりに家にいて、ロマン・ポランスキーの映画を見て、R・ケリーを聞いて、チックフィレイを食べよう(*3, *4, *5)。それだったらいい?どこにも悪いものはあるのよ。避けるなんて無理だわ。
Eleanor: ”Yeah, but shouldn’t we just try? Shouldn’t we just try to do the right thing whenever we can?”
そうだけど、トライくらいすべきじゃない?出来るときには、いいことをするようにすべきじゃないかな?
Eleanor: ”Why? It’s so much harder to live like that. And it’s not like someone’s keeping score. Look, I know you’re gonna break up with me, okay? I’m not an idiot. I read your emails to your dad. Have fun being so amazing and perfect until you die. And by the way, I’m talking really fast because I still go to Andy’s Coffee, and I got a full punch card, bro.”
なんで?そんなふうに生きるのはとても大変すぎる。誰かが点数をつけてるわけじゃないし。ねえ、私と別れるつもりなの知ってるわよ、いい?私だってバカじゃないんだから。お父さんへのeメール読んだよ。死ぬまで、とても素晴らしくて完璧でいるのを楽しんで。ところで、こんなに早くしゃべってるのは、アンディーズ・コーヒーにまだ行ってて、ポイントカードがたまったからよ(*6)。
[”credit: NBC”]
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1-3-16. 日本語訳についての補足など
1. Coyotes はNHLのチーム
アリゾナ・コヨーテズ/ Arizona Coyotes というのは、NHL所属の、プロアイスホッケーチームなのだそうです。公式ページはこちらです。
野球のチームさえほぼ知らない私にとっては、アイスホッケーは全然分かりませんが、名前くらいは覚えておこうと思います。アイスホッケーって、見に行ったらきっと面白そうだと思うんですけどね。機会を見つけて行ってみたいです。
2. DUI とは何の略?
DUI とはこのような省略でした。Cambridge Dictionary より、
abbreviation for driving under the influence: the crime of operating a motor vehicle while being affected by alcohol or other drugs
”driving under the influence の省略形。アルコールやその他のドラッグの影響下で車を運転する犯罪”
3. Roman Polanskiとは
ロマン・ポランスキー/ Roman Polanski は、フランス出身の『戦場のピアニスト/ The Pianist』などの映画監督。ウィキペディアによると、何やら問題のありそうな人なんですね。なので、エレノアが「この人の映画を見る?」って言ったようです。
4. R. Kellyについて
ウィキペディアのページによると、キング・オブ・R&B と称される、R&Bシンガーソングライター、音楽プロデューサー。こちらも、問題ありな人なようで。有名な曲も多く、作品に罪はあるのかないのか、などという話になりますが、とにかくこういうのって残念としか言いようがありません。
5. Chick-fil-AとTex’s Chicken & Burgers
ジョージア州に本社のある、Chick-fil-A(チックフィレイ)。チキンのファーストフードのお店です。
2019年には、アメリカで売上高が、マクドナルド、スターバックスに続いて第3位のレストラン・チェーン店になったという記事を見つけました(スタバを抜くか、チックフィレイがアメリカ第3位のチェーンに)。
ニューヨーク市では、2015年にお店がオープンしました( Chick-fil-A will build its first ground-up store in NYC より)。公式ページによると、今では市内に10店舗以上あるようです。いつの間にか、増えていました。
日曜はお休みだというこのお店。ウィキペディアによると、2012年に社長が同性婚に反対を表明し、話題になったようです。Boycotts haven’t stopped the growth of Chick-fil-A という記事の中では、
The controversial conservative chain
”物議をかもす保守的なチェーン店”
と書かれています。だからエレノアがこのお店のことを言及したのかな。
ちなみに、Wikipedia によると、Chick-fil-Aでは2014年から抗生物質なしで育てられたチキンを提供するとし、2019年にかけて完全に切り替えたそうです。
私自身は、Chick-fil-Aにまだ行ったことがありません。なんだか機会がなくて。
が、チキンのチェーン店といえば、Tex’s Chicken & Burgers というチェーン店には行ったことがあります。
Tex’s Chicken & Burgers は、抗生物質を使って育てていないだけではなく、なんと冷凍されていないフレッシュなお肉を使っているそうで、知ったときはびっくりしました。そんなチェーン店があるんだなぁと。
*FAQのページに、
We always use fresh meat; never frozen. None of our meat has any preservatives, or any chemicals - and is always 100% natural, and freshly prepared that morning.
と書かれています。
Tex’s Chicken & Burgersは今のところ(2023年4月現在)、マンハッタンの中心には店舗がないので、ちょっと旅行では行きにくいかもしれません。公式ページの店舗情報はこちらです。あえて言うなら、2nd アベニューのイースト101stと102st の間にある店舗が、一番行きやすいでしょうか。結構北のほうになってしまいますが。
6. BUY 2 GET 1 FREE やBOGO の意味
エレノアが手に持っているポイントカード。画面をよく見ると、カードには女性の胸の絵が描かれていて、コーヒーを2回買ったら1回タダでもらえる、と書かれていました。1-3-8、1-3-9で登場したアンディはセクハラ店長という設定なので。それにしても気持ちわるい…。
ちなみにアメリカのスタバは、以前は、10杯買ったら一杯無料でもらえるという制度でした。今は、買った金額に応じてポイントが貯まるシステムに変わってしまいました。
アメリカのスタバといえば、こんな記事も書いてます。
また、BUY 2 GET 1 FREE などという文句は、薬局などでよく見かけます。例えば、BUY 1 GET 1 50% OFF とか。これは、1つ買ったら、2つ目は半額で買える、ということです。 BUY 1 GET 1 FREE(1つ買ったら、もう1つ無料でもらえる) の場合、BOGO と書かれてることもあります。結構よく見ます。
今日のひとこと
「エレノアが言いたいのはそういうことね」って何となく思うのではなく、人の名前やお店の名前を聞いてピンとくるように、知識を増やしていきたいものだと改めて思います。リスニングの勉強も兼ねて、やっぱりトークショーも見るべきかなぁ。ちゃんとした新聞にも目を通すべきとは思いながらも、なかなか出来てません。
それにしても、この ”There’s bad stuff everywhere, man. It’s impossible to avoid.” というエレノアのセリフは、深くて難しい問題ですよね。どこで折り合いをつけるのか、自分なりの判断基準を持つこと、それも難しい。かと言って、難しいからと避けてばかりもいられないし。
さて、イースターの週、今週から来週にかけて、子どもの幼稚園は春休み。外も、だいぶ春らしくなってきました。NYの、つかの間の春を楽しみたいと思います。
次回は、今回の思い出から、エレノアがチディに自分の思いを話すところから始まります。