ハリーポッターシリーズ全7巻を読み終えた後、「Pottermore Presents(全3巻)」というシリーズを読んでみました。
- どんな内容だったのか
- どんなことを思ったか
を記事にしておこうと思います。
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Pottermoreとは
今回読んだ、
という3巻は、Pottermore Presentsのシリーズと書かれていました。
そこで、Pottermoreって何だろう?と思って調べてみたら、2011年にPottermore というハリーポッターの公式サイトが始まったのだそうです(Wizarding World Digitalのwikipediaより)。
だから、このシリーズは、ポッターモア・プレゼンツと書かれているのですね。
ちなみに、2019年に、WizardingWorld.com へ移行したとのことで、今Pottermore のサイトへ行こうとすると、Wizarding World のページが開きます。
本の簡単な内容について
この3部作では、登場人物の生い立ちなど、ハリーポッターシリーズ本編では書かれなかった裏話が書かれています。また、作者による「これはこうだったんだ」など製作過程のお話も。
これらのお話は、先ほど紹介したサイト、Wizarding World の、J.K. ROWLING ARCHIVE に載っているエッセイから、抜粋されているようです。
例えば、
アーカイブに載っている King’s Cross Station は、『ホグワーツ不完全&非確実』の第1章に書かれている「キングス・クロス駅」のお話だし、Remus Lupin は、『エッセイ集ホグワーツ勇気と苦難と危険な道楽』の第2章「リーマス・ルーピン」の項目、というふうです。
ネットでも読めるといえば読めますが、
- 似た話がまとめられて、本として構成されている
- 日本語になっている
のが、何よりいいと思いました。
読書の感想
どんな人にも、過去があって今がある。
どんな今にするのかは、その人次第。
どんな未来になるのかも、その人次第。
そんな当たり前のことを、このシリーズを読んで、改めて感じました。
人間の強さと弱さ
例えば、ハリーポッターのシリーズを読んでいたときに。
私は、スラグホーン先生みたいな人はちょっと苦手だな、と思いながら読んでいたんです。
だけど、大人になると、こういう人もいるし、「どんな人とも、それなりに上手く付き合っていかないとなんだよなぁ」って思いつつ ( J・K・ローリングは、そういう人物の描き方が上手ですよね) 。
ところが、このシリーズで、スラグホーン先生の生い立ちやホグワーツの戦いのときの話を読み、最後に、
やや軟弱で、怠け者で、紛れもない俗物ではありますが、それでもスラグホーンは優しい心と真っ当な両親を持つ人物です。
ここを読んで、あぁそうだなぁと思ったんですよね。
何といっても、完璧な人間なんていないから。
スラグホーンも、過去を悔やみ、今できることをしたんだな、そう思うと、人間らしい弱い部分もちょっと愛おしく思えるような、そんな気持ちになりました。
「夢をあきらめないで」
また、個人的に、今の自分に刺さったのは、J・K・ローリングのこんな言葉でした。
「みぞの鏡」のことでハリーを諭すアルバス・ダンブドアの言葉には、私の言葉が反映されています。「夢をあきらめないで」というはげましは結構ですが、それが行きすぎると、夢に執着することが無益なことになるばかりか、不健全にさえなる時がくるものです。「叶うはずもない(あるいは叶うべきではない)望みに執着しているうちに、人生が終わってしまいかねない」ーーダンブルドアはそう言っているのです。
ーー『ホグワーツ不完全&非確実』第6章「みぞの鏡」より。
上でご紹介したアーカイブにも、同じ内容が書かれているのを見つけたので、英文も載せておきます。
Albus Dumbledore’s words of caution to Harry when discussing the Mirror of Erised express my own views. The advice to ‘hold on to your dreams’ is all well and good, but there comes a point when holding on to your dreams becomes unhelpful and even unhealthy. Dumbledore knows that life can pass you by while you are clinging on to a wish that can never be – or ought never to be – fulfilled.
ーーThe Mirror of Erised より
足掛け何年になるでしょうか、不妊治療をしてきました。治療費が高すぎるアメリカでは金銭的に続かないので、もう今は気休め程度ですけれど。特に最近、もうそろそろやめどきかなって思っている頃だったので、これらの言葉は響きました。叶わなくてもその現実を受け入れるつもりはあったんですけれど、響くということは、少しは執着もあったのかもしれないです。「やれることはやったかな」って思いたくて続けてきましたが、「やれることはやった、でもほしかったなぁ」って、しばらくはそんな思いになるのかもしれません。
叶うはずもない(あるいは叶うべきではない)望みーー。
なかなか刺さる言葉でした。
現実を見ることも大事ですもんね。
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まとめ
本を読んで、どう受け取るか。それって本当に、千差万別なんだろうと思いました。
J・K・ローリングがこの本を書いたとき、まさか、不妊治療やめどきの心に刺さるなんて思ってもみなかっただろうと思うし、私も、まさか、そんなことがこの3冊で一番の収穫になるなんて思わなかったので。
「夢をあきらめないで」以外の感想としては、登場人物の背景や、製作の裏話などを読むのはすごく楽しかったです。英語学習している「グッドプレイス」でも、裏話をポッドキャストで聞くのは楽しいし、そういうのって好きです。
同じように、裏話や秘話などがが好きな人には、オススメな本だと思います。
これらのシリーズは、電子書籍の販売しかないようです (2023年3月現在)。3冊とも、短くてとても読みやすいです。お値段は、1冊400円ほど。アマゾンのキンドル・アンリミテッドでは、ハリーポッターシリーズと同じように、無料で読むことができます。
*他に、こんな本を読んでいます。