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『小3までに育てたい算数脳』のご紹介と簡単な感想|アメリカでバイリンガル教育

『小3までに育てたい算数脳』のご紹介と簡単な感想|アメリカでバイリンガル教育


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久しぶりに、本の紹介や感想を書くことにしました。

そのわけは、下に。

今回書くのは、『小3までに育てたい算数脳』(高濱正伸 著)という本についてです。



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ざっくりこんな本でした


まず、ざっくり、本の内容をご紹介します。 

第一章は「十才で将来が決まってしまう!?」。

「百ます計算」だけでは子どもは伸びない

算数、数学の世界にとって、計算力というのは土台にすぎない

算数や数学の醍醐味は「思考する」部分にある

計算が速い・正確だ、という能力は、作業能力であって、思考力ではない

空間に対する認識力の他にも、我々が「越えられない壁」と呼んでいる能力のほとんどは、小3までが勝負です。

こんなことが書かれていました。


第二章は、「小3までに育てたい「算数脳」」として、題名に出てくる算数脳について書かれています。

算数脳は「人生を切り拓いていく力」

で、

「算数脳」は「イメージ力」

ということで、筆者は、

  • 図形センス
  • 空間把握力
  • 試行錯誤能力
  • 発見力

の「見える力」4つと、

  • 論理性
  • 要約力
  • 精読力
  • 意志力

の4つの「詰める力」が必要だと書いています。

それぞれ、具体的にどういう力のことなのか、その説明はここでは割愛します。


じゃあ、それらの「力」を育てるには、どうしたらいいのか。

それが、第三章の「すべてを決める!小3までの遊び方・育て方」の内容です。

第三章では、

  • 「外遊び」の重要性
  • 子どもを伸ばす親・潰す親について
  • 親たちのNGワード・NG行動
  • 子どもを伸ばす生活術や遊び

そんな内容が書かれています。



数学科を目指す脳のことではなさそう


ここで突然ですが、大学や大学院の数学科って、

「問いを考え、そして、まだ答えのない解を探し求める、頭一本勝負の世界」

という、漠然としたイメージがあります。

なぜそんなことを書いているかというと、この本を読む前に、算数脳というのは、

「将来そういうところを目指す頭脳」

なのかと想像して、読み始めたからです。


だけど、読み進めるうちに、ここでいう算数脳は、

答えのある問いに対して、どれだけ考えられるか」

ということなのかと感じました。

(少なくとも私はそう受け取りました。まぁそもそも数学脳とも書かれていないんですけれどね)。

なので、そこの部分を、自分の頭の中で修正させながら読む必要がありました。


なんだか、まず思い込んでしまう、っていうのはよくないですね。

まっさらな気持ちで読み直さないと、著者の意図するところを、いまいち受け取れていないかもしれません。


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「読書日記」の大切さ


この本では、上の、ざっくりこんな本でした、でご紹介したように、

人生を切り拓いていく

には、様々な力が必要だと書かれていました。

その中で、幼児期から「読書日記」をつけることが大切、と書かれている部分があって。


飛び抜けて言葉がしっかりしている若者が二人いたのですが、なんと彼らの二人が二人とも、幼児期に読書日記をつけていたのです。

なのだそう。


今アメリカで生活をしていることもあり、どう日本語を学んでもらうか、というのもなかなか切実な問題になってくるであろう、我が家。

これを読んで、子どもがもう少し大きくなったら、日本語で読書日記をつけてもらうのもいいなと思いました。

覚えておこうと思います

そこで、というのも変ですが、いい歳した私自身も、やらないよりはやってみた方がいいんじゃないかと思い、今更ながらこうしてブログに読書メモを取ることにした次第です。



算数に関わらない教育論と夫婦のすり合わせ


この本の題名には「算数脳」という言葉が書かれていますが、算数だけに関わらず「子どもをどう育てるか」という教育論の本でもあると思いました。

一番大事なことは、主体性です。

あとがきに、こんなふうに書かれていることからも、そう言えるんじゃないかな、と。


教育論の本と感じたのは、3歳の子どもがいる今の私に響く、こんな言葉も書いてあったからです。


「見逃しの罪」というものがあります。子どもは自由に振る舞える領域を常に広げようとする生き物ですが、つい一回のわがままを許し、見逃してしまったばかりに、子どもが既得権にしてしまって親の言うことを聞かなくなり、結局は将来のその子にとって是非とも必要なしつけをし損なうことです。

子どもは大人に「規準」を求めています。日々の生活の中で「駄目なものは駄目」と言う毅然たる態度を失わないようにしたいものです。また、すでに見逃していたら、どこかで体を張って勝負をかけて欲しいと思います。


自分がぼんやり思っていたことが、言葉になっている、と思って。

後になればなるほど、修正をかけるのは大変だろうな、というのは、なんとなく感じていたところでした。

3歳児、これまでになく、”自由に振る舞える領域を広げよう”としているので…。


同時に、

「駄目なものは駄目」の範囲をどこにするのか、などを、夫婦で話し合って、すり合わせをすることが必要だな、とも思いました。

今ラクをするのではなく、子どもの将来のために、夫婦で力を合わせることが大事なのかな、そんな気がしたのでした。



まとめ


1000文字程度でまとめられれば、って思いましたが、ずいぶん長くなってしまいました。

私自身は、上にも書きましたが、この本に求めている答えを違うところに置いて、焦点がずれたまま読み進めてしまって。

そんなこともあって、大事なところが読み取れていないかも。

近いうち、きっとまた読み直すことになりそうです。


といいつつ、我が子を「自分で人生を切り拓いていく子に育てたい」と思っている方には、きっと参考になるところがある本だと思います。

小3までに育てたい算数脳』(高濱正伸 著)、よろしければ、ご一読ください。


この本は、キンドル・アンリミテッド/ Kindle Unlimited に登録すると、無料で読むことができます(2023.01現在)。

また、キンドル・アンリミテッド/ Kindle Unlimitedは、初回30日間は無料です。

*2023.01 に読みました


小4から育てられる算数脳plus』の感想はこちらです。