『小4から育てられる算数脳plus』(高濱正伸 著)という本を読みました。
この記事では、簡単な紹介や感想を書いています。
スポンサーリンク
ざっくりこんなことが書かれていました
前作『小3までに育てたい算数脳』では、
思考力、イメージ力の基礎を幼児のとき築いておかなかったら、後から伸ばすことはできません
幼児期でなければできないことを幼児期に行ってきたかどうか。(省略)十年後に思考力の差となって現れてきます
そう断言されていました。
小3までに育てたい算数脳と書かれていたので、「じゃあそれを過ぎたら、もう手遅れなのか」「どうしようもないのか」という声があったようです。
ざっくりいうと、それに答えた本みたい。
返答は、本書『小4から育てられる算数脳plus』の中に書かれています。
また、
「算数脳」が育てば、本当に”メシが食える大人”になれるのでしょうか?残念ながら、それだけではまだ不十分です。
基礎となる「算数脳」を活かすための「プラスの力」があって初めて、子どもたちは未来を力強く生きることが出来る能力を手に入れるのです。
とのこと。そして、
復習が意味をなし、学習法を身につける重みが増し、努力することで大差がつくのは十歳以降
ということで、「プラスの力」について、この時期の子どもに必要なこと、という項目に、たくさんのページが割かれていました。
また、本の最後には、”算数脳 plus を知るための問題集” がついています。
簡単に書くと、そんな本でした。
中学受験の世界?
この本は、中学受験の算数の世界ってこんな感じなのかな?と、垣間見れる本でもあると思います。
中学受験に向いている子と、高校受験に向いている子の違いなども書かれていました。
我が家は、いまのところ、アメリカで子育て予定。
なので、日本での中学受験のことは考えていませんが、何がどうなるかは分からない、とは思うので。
こんな本があった、と、頭の片隅に覚えておこうと思います。
たくさんの算数問題
個人的には、いろいろな算数の問題を解きながらページを進めていくのが、少し頭を使っている気になれて、楽しかったです。
最後にたくさん載っている問題も、クイズみたいで楽しめました。
ただ、ちょっとだけ。
問題を解くのは楽しかったけれど、私が購入したキンドル版では、「これ、もしかして問題(あるいは答えの一部)が間違ってない?」って思ったものがありました。
勘違いかなぁ…
絶対に真実が知りたい、というほどでもないのですが、一応ここに書いておこうと思います。
算数脳と思考力
前作『小3までに育てたい算数脳』では、
この本は算数・数学の「思考力」に焦点を当てました。
と書かれていました。
本書『小4から育てられる算数脳plus』では、
「算数脳」とは、「思考力」の比喩的表現で、算数・数学において顕著に力の差が現れる「考える力」のことです。
一つのことを納得が行くまで徹底して考えること。それは算数脳の肝きもとなる部分でもあり、最終的には”生きる力”に直結します。
と書かれています。
考える力と生きる力。
思うことはあるのですが、ちゃんとまとまっていないので、今回は割愛します。
それに、私の意見なんて別に誰も求めてないと思われます…
ここで思い出したのですが、「思考力」といえば、
「一体どうやったら、こんなにものごとを自分の頭で深く考えられる人になれるのだろう」と思う人がいます。
養老孟司さんです。
大人になった今も虫取りをされているくらいだし、小さい頃から今もずっと、算数脳の本で言及されている「自然」と向き合っているのは間違いないと思うのですが。
彼は、いったいどんなふうに自分の頭で思考しているのだろう。
この本を読み終わった今、それが知りたくなり、養老孟司さんの著書、『ものがわかるということ』という本を読み始めています。
まとめ
前の『小3までに育てたい算数脳』の本とも重なりますが、受験に必要な能力を伸ばすというだけでなく、どうやって、子どもの”生きる力”を育てるか。
そこを伝えたい本なのだと思うし、私もそこに興味があります。
同じような方はちょっと一読するのもオススメです。
何かしら、参考になることはあるんじゃないかなと思います。
『小4から育てられる算数脳plus』(高濱正伸 著、エッセンシャル出版社)
この本は、キンドル・アンリミテッド/ Kindle Unlimited に登録すると、無料で読むことができます(2023.01現在)。
また、キンドル・アンリミテッド/ Kindle Unlimitedは、初回30日間は無料です。
*2023.01 に読みました
『小3までに育てたい算数脳』の読書感想はこちらです。