ちょっと体調不良で、少し間が空いてしまいました。
それと、この方がいなかったら私は今ここにいないかもしれない、という大切な方の訃報も重なって、健康のありがたさを改めて感じています。
さて今回は、ひょんなことから、ロコモコについて調べました。
日本語訳の補足などの後に書いてありますので、よろしければご覧下さい。
前回1-2-19 はこちらです。
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1-2-20. スクリプトと訳
第1シーズン
第2話『Flying』だいたい19分〜20分のところ
”Eleanor: What? No. I did not tell you to do that. You are loco, girlfriend. Okay, I won’t let you down starting now.”
なにー?違うよ、そうしてなんて言ってないよ、気が狂ったの(*1)?がっかりさせないの、今からスタートね。
”Michael: Ah, Eleanor. Good morning.”
エレノア、おはよう。
”Eleanor: Michael, do you know what the best part about this place is? You figured out how to make a to-go cup that doesn’t leak right where the seam meets the lid.”
マイケル、この場所で何が一番か分かる?ちょうど蓋との閉じ目のところから中身が漏れない、持ち帰り用のカップをどうやったら作れるか、その答えを見つけたことよ。
”Michael: Oh, I’m so glad you noticed. I was very proud of that. One of the hardest problems I had to solve. Eleanor, I know what you did. Cleaning up the entire neighborhood by yourself. I knew you were special, but this is proof.”
気付いてくれてとても嬉しいよ。とてもよくやったと思ってるんだ。解決しなきゃいけない、すごく難しい問題の1つだったよ。エレノア、君がしたこと、知ってるよ。一人で、ネイバーフッド全体を片付けた。君は特別だってこと知ってたけど、これが証拠だね。
”Eleanor: Well, I was just doing my part. You know, and, um.. Since I’m special, your words, I didn’t get to fly.”
自分の役割を果たしただけだわ。えっと、それで…、私は特別だから、あなたの言葉ね、飛ぶ機会がなくて(*1-1-7)。
”Michael: I’m sorry. No, I’ve had to ban flying for 1,000 years. Too many injuries. One resident hit a rotting turkey carcass at a 1,000 mills an hour. It just exploded into this fireball of turkey flesh and bones and sinew.”
申し訳ない。できないんだ、1000年、飛ぶのを禁止しないといけない。けが人が多すぎてね。ある住人は、時速 1000マイル(*2)で、腐っている七面鳥の死骸にぶつかってね。死骸は爆発して、七面鳥の肉と骨と腱の火の玉になったよ。
[”credit: NBC”]
*持ち帰り用のカップといえば、以前、スタバのリユーサブルカップについて書きました。よろしければこちらもご覧ください。
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1-2-20. 日本語訳についての補足など
1. locoの訳と直訳について
loco って聞くと、Loco Moco/ロコモコ をイメージしてしまいました。
そんなわけないか、と思いながら調べてみると、違うわけでもなさそう?
そんな話は下で書こうと思います。
ここでの意味は、
adjective Slang. out of one's mind; insane; crazy.
”形容詞 スラング。頭がおかしい、正気とは思えない、気が狂って”
調べてみると、この言葉は、スペイン語由来のようです。
Wiktionary・loco に、
Etymology 2 From Spanish loco (“insane, crazy; loose”).
”語源 2 スペイン語の loco (“insane, crazy; loose”) から”
と、書かれていました。
ところで、このドラマの訳は、なるべく直訳しようと思っている、と何度か書いたと思います。
が、今回の、”You are loco, girlfriend. ”については。
直訳すると、「あなたは気が狂ってるわね、女友達」とでもなるのかな。
だけど、なんだかさすがに、、と思ったので、「気が狂ったの?」としておきました。
はてなを使わないで、「キチガイちゃんね」とかもどうだろう、と思いましたが、考えた結果、上の方を採用することに。
もっと英語が分かれば、もっとニュアンスがつかめて、日本語にも直しやすくなるのでしょうね。
ぼちぼちやっていこうと思います
2. 時速1000マイルってどのくらい?アメリカで困る単位の話
時速1000マイルを、こちらの CONVERTWORLD COM というサイトで km/h に変換してみました。
1000 mph = 1,609 km/h
なのだそう。
ということは、アメリカで運転しているときに、スピードメーターが100になっていたら、160キロくらい出ているということでしょうか。
アメリカで運転しないので、感覚が全く分からないです。。
こんなふうに、アメリカでは、いろいろな単位が日本と違っていて馴染みがなく、意外と困ります。
そんな例を、ちょっと書いてみました。
- キロではなくて、マイル
・・だいたいの距離が知りたいときに困ります。
- グラムではなくて、ポンド
・・アメリカで多い、スーパーの量り売りで、初めの頃は特に困りました。
- ℃ではなくて、°F
・・気温や、日本のレシピを参考にするときに困ります。気温は、携帯電話では常に℃表示にして見ているからか、こんなに住んでもまだ慣れません。
身長、体重は、アメリカの単位に合わせた自分の数字を、ようやく覚えました。
病院で、ちゃんと計らず、口頭で聞かれるだけなことも多くて。
たまたまが重なっただけなのかな?
こういう単位、いつかは、ちゃんと覚えないとなのでしょうね。
でも、いざという時はネットですぐに調べられるので、なぁなぁでやり過ごしてます。
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ハワイの有名なご飯ロコモコについて
上の「locoの訳と直訳について」で触れた、ロコモコ。
ロコモコといえば、ハワイの有名なご飯ですが、Wikipedia・Loco moco によると、
There are many variations, but the traditional loco moco consists of white rice, topped with a hamburger, a fried egg, and brown gravy
”バリエーションはたくさんあるが、伝統的なロコモコは、白米に、ハンバーガー (のパティ)、目玉焼き、グレービーソースがのっている”
定義をするなら、こんなふうになる様です。
そんなロコモコについて、発祥のお店や名前の由来などを、ちょっと調べてみました。
ロコモコ発祥のお店って?
先ほどの、Loco moco の Wikipedia を読んでいると、
The dish was reportedly created at the Lincoln Grill restaurants in Hilo, Hawaii
”この料理は、伝えられるところによると、ハワイのヒロにある、リンカーン・グリルで作られた。”
と書かれていることに気がつきました。
あれ?
ハワイ島に旅行したとき、ロコモコを食べに行ったんです。
そのとき、発祥とも言われている、というお店にも行ったはずなのですが。
こんなお店の名前ではなかったような
それで気になって調べてみました。
many people have claimed to have invented the loco moco
”発祥だと主張する人はいろいろいるけれど” (These 11 Restaurants Serve The Best Loco Moco In Hawaii より)
it is generally agreed that Cafe 100 or the Lincoln Grill created the first one
”Lincoln Grill か CAFE 100 が発祥というのが有力” (Gastronomy より)
なのだそう。
また、
Lincoln grill is no longer around
”Lincoln grill のお店は、もうない” (These 11 Restaurants Serve The Best Loco Moco In Hawaii より)
けれど、CAFE 100 はまだあるとのこと。
ここまで調べたあと、そのCAFE 100 のホームページのアーカイブに、自分たちは発祥ではないと書かれているのを見つけてしまいました。
そして、発祥は、Lincoln Grill か May’s Fountain じゃないか、とのこと。
残念なことに、随分前から、どちらのお店もないみたいです。
このCAFE 100 というお店。
こんなふうに、HOME OF THE LOCO MOCO と書かれていました。
お店のホームページを見てみると、Home of the Loco Moco®と、ロコモコのふるさと、ということで登録商標マークがついています。
古くからやっていて、今も現存しているお店、ということは間違いなさそうです。
CAFE100 へ行ったときの写真
実は、以前、私が行ったのはCAFE100 のお店でした。
せっかくなので?行ったときの写真を載せておこうと思います。

こうして写真を使うことになるとは…あのとき撮っておいてよかった!
CAFE100 は、こんな外観のお店でした。
メニューがなんだか懐かしい感じ。
ロコモコ自体は、どちらかというと、日本で見るようなおしゃれな感じはあまりなく、素朴な見た目でした。
味も素朴ながら、美味しかったです。
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日系人とロコモコと移民について考えた
今回いろいろ調べてみて感慨深いと思ったのが、発祥とされるどちらのお店の人も、お名前が、日本人の名字だということです。
- Richard and Nancy Inouye (Lincoln Grill)・・HAWAIʻI MAGAZINE より
- Richard and Evelyn Miyashiro (CAFE100) ・・CAFE100 より
ロコモコは、日系人の方によって作られたと言っても過言ではなさそう。
大変な時代を乗り越え、現地でがんばられた方々。
世界中のいろいろな場所に、そんな方たちがたくさんいらっしゃる。という事実を、改めて実感しました。
今の時代は、ビデオ通話もできるし、飛行機にもそれなりに乗って行き来も出来るし、過酷な環境におかれいているわけでもないし、恵まれた移住生活をしているのだろうと思います。
私自身は、今のところ、いつか日本に帰るかもしれないし帰らないかもしれない、まだ決めきれていない状況です。
だからか、移民というほどの自覚もなくて。
こちらで生まれた自分の子どもは、若い頃から移民と自覚しながら生きていくのでしょうか、ふとそんなことも思いました。
そして、私は今のところ、大きな苦労もなく、外国で生活しています。
それって、これまでいろんなことを培ってきてくれた方たちのおかげもあるのだろう、とありがたい気持ちになりました。
日本から飛行機で10時間以上もかかる距離を思うと、
どんなに高いタワーからも 見えない僕のふるさと
という歌詞が沁みるときがあるのも、ほんとですけれど。
私にも微力ながら何か出来るだろうか、そんなことも考えていきたいものです。
ロコモコ Loco Moco の由来と意味
ロコモコの話に戻ります。
ロコモコの名前の由来については、こんなことが書かれていました(Wikipedia・Loco moco より)。
地元のスポーツクラブのティーンエイジャーたちのグループが、ハンバーガーとは別の、安くて早い料理をリクエストした。
彼らがその料理がとても好きだったから、そのグループの中のGeorge Okimoto という子のあだ名“Crazy” から名付けることにした。
“Crazy” はスペイン語で Loco 、後ろに “Moco” ってつけたらリズムがいいんじゃない、ということで Loco Moco に。
似たような話が、
というページにも書かれていました。
ちなみに、スペイン語が分かる人から見ると、 Loco Moco というのは、“crazy booger/ クレイジーな鼻くそ” というような、ヘンテコな言葉なのだそうです。
また、先ほどの CAFE100 のアーカイブによると、Loco の由来として、他にも、
- 1940年代に、Loco は Cool などを意味するスラングだった
とか、
- Loco は Local のピジン英語 (ウィキペディア・ピジン言語によると、英語と現地の言語が混合した言語のこと) だった
などの説もあるようです。
どちらにしても、Moco は、リズムが良くてつけられたようです。
先ほど紹介した、Loco Moco History and Recipe のページでは、Loco はポルトガル語由来とも言われている、とも書かれていましたが、もうその辺は割愛します。
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初めて外国人と英語で話した思い出とまとめ
エレノアのセリフ ”You are loco, girlfriend.” から、ロコモコについて調べ、そして長い記事を書くことになるとは思いもよりませんでした。
CAFE100 のあるハワイへ行ったのは、もう5年以上前になります。
いくつかの島を回って、すごく楽しかったな
そういえば、私は初めての海外旅行がハワイで、知らない外国人と英語で初めて会話したのも、ハワイでした。
中学生のときでした。
ハワイの海で、小学生くらいの女の子のお父さんに、名前とか、どこから来たの?とか聞かれて答えて。
そのあとは、何を言っているのかさっぱり分からなかったのを、すごく覚えています。
でも、英語って、学校で習うただの「科目」ではなく、生きた「言語」なんだな、とうっすら感じたような。
それ以来、また、全く英語に興味のない学生生活を送ったのは、今となっては残念でしたけれど
そんなハワイ、また行きたいです。
食べ物も美味しいし、景色もすごく綺麗だし、大好き。
ただ、日本からは比較的近いけれど、ニューヨークからはすごく遠いんですよね。
同じアメリカで、国内旅行なんだけど
だけど、また機会があったらぜひ、ということで。
さて、「グッドプレイスのセリフで英語学習」の方は、第2話目がようやく終わりそうです。
今回は、エレノアの最初のセリフ、What? の言い方 が、なんだか外国人っぽいなと思いました。
こんなふうに、自然に話せる時がくるでしょうか。などと思ってしまいます。
次回は、ちょっとびっくりなことが起こります。