前回、エレノアは、今起こっている変なことは自分のせいだ、と言われます。
今回は、それに対して反論を試みるエレノア。だけどやっぱり自分のせいなのかも?
そんなお話です。
前回1-1-21 はこちらです。
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1-1-22. スクリプトと訳
第1シーズン
第1話『Everything is fine』だいたい21〜22分のところ
Eleanor: Oh, hang on. Not everybody here is perfect, okay? Tahani is totally condescending. And there are a couple of, you know, chunksters.
ちょっと待ってよー。ここにいるみんなが完璧なわけじゃないでしょ、分かる?タハニは完全に人を見下してるし(*1-1-17参照)。それに、ほら分かるでしょ、ぽっちゃりした人たちもちょっといるじゃん(*1, *2 )。
Chidi: Oh, come on!
おー、勘弁してよ!
Eleanor: No judgment. I’m just saying I’m not the only one with flaws. So how can we be sure this is my fault?
批判しないでよ。私はただ、欠点があるのは私だけじゃない、って言ってるの。それで、これは私のせいだってどうしたら確信を持てるの?
Chidi: You hogged all the shrimp, and now there are shrimp flying around. You called Tahani a giraffe, and now there are giraffes everywhere.
君はエビを独り占めしようとしたでしょ、で、今エビが空を飛んでる(*3 )。君はタハニをキリンと呼んで、今、いたる所にキリンがいる(*1-1-21参照)。
Eleanor: Okay, fine, turns out there are many ways to know that it was me.
分かった、いいよ、結局、私が原因だってことが分かる、たくさんの状況があるってことね。
Chidi: Let’s just face it, Eleanor, you don’t belong here.
エレノア、ちゃんと現実を見て。君はここの一員じゃないんだ。
Eleanor: Well, then this system sucks. What, one in a million gets to live in paradise and everyone else is tortured for eternity? Come on. I mean, I wasn’t freaking Gandhi, but I was okay. I was a medium person. I should get to spend eternity in a medium place! Like Cincinnati. Everyone who wasn’t perfect but wasn’t terrible should get to spend eternity in Cincinnati.
えっと、じゃあ、このシステムが最低なんじゃない。なに?、100万人に1人がパラダイスに住むことができて、他のみんなは永遠に拷問されるの?ちょっと待ってよ、だって、私はクソったれガンディーではなかったけど、悪くもなかったよ。私は中間の (ミディアムな) 人間だったよ。私は、ミディアムプレイスで永遠に過ごすべきだわ。シンシナティみたいな。完璧じゃないけど、ひどくもない人はみんな、シンシナティで永遠の時間を過ごすべきよ。
Chidi: Look, apparently it doesn’t work that way. I’m sorry, Eleanor, but there’s nothing anyone can do.
だけど明らかに、そんなふうには機能していないよね。悪いけど、エレノア、誰もどうすることもできないんだ。
[credit: NBC]
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1-1-22. 日本語訳についての補足など
1. a couple of の意味
collins より
more than two, but not many, of; a small number of; a few
”2以上、でも多くない、小さな数の、いくつかの”
例文です。
It will take a couple of days for the package to get there.
”荷物がそこへ着くのに2,3日かかるでしょう”
2. chunksters - sterという接尾詞
chunksters というのは、thegoodplace.fandom.com より
people who are heavier
”ぽっちゃりした人のこと”
実は、「chunksters」という言葉は、いつも調べているような辞書には出てきませんでした。
そこで、もう少し調べてみました。
すると、-sterという suffix/ 接尾辞があるとのこと。
a suffix used in forming nouns, often derogatory, referring especially to occupation, habit, or association
”しばしば軽蔑的で、特に職業や習慣、組織に言及する、名詞を形づくる接尾辞 (suffix)”
a person who is associated with something
”何かに関連する人”
と書かれていました。
chuck は、DICTIONRY.COMより、
a thick mass or lump of anything
”何かの厚い塊”
Informal. a thick-set and strong person
”口語。ずんぐりして頑丈な人”
chunky という単語は、Merriam-Webster より
PLUMP, CHUBBY
”太り気味の、ぽっちゃりした”
そんなわけで、chunk + ster で、ぽっちゃりした人たち。
ということでしょうか。
3. つづり字「y」の読み方について
今回出てきた、flyの 「y」の発音 [aɪ] 。
二重母音の発音は、 1-1-16 で出てきた [eɪ] でも書いたように、いつもの発音の本『[新装版]脱・日本語なまり―英語(+α)実践音声学』によると、
前半部分が比較的長く、その後、徐々に開口度が狭まり、滑らかに [ɪ] に接近しますが、必ずしも最終的に [ɪ] に到達するとは限りません
[aɪ] の [a] は、下の表で言うと、左下の、赤い点線で囲ったところにあります。
同じく、『[新装版]脱・日本語なまり―英語(+α)実践音声学』より、
[a] は
口を縦にも横にも
[ɑ] は
口を縦に
それぞれ大きく広げるつもりで言うとうまくいくようです
とのこと。
また、[a]は、
「イ」の前舌性を保つようにしてください
とも書かれています。
つづり字「y」で [aɪ] と発音する単語、他にはこんなものがあります。
cry, rye, style, why
今は、「こんな音があるんだ」くらいで流して勉強しているので、ちょっと分かりにくい記事になっているかもしれません。
近いうちに、発音の学習について、ちゃんと系統立てて整頓しよう、と思っています。
そんなことを、分かりやすく記事にしていきたいです。
4. 動詞としての hog
名詞では、(大きな) 豚の意味ですが、ここでは動詞で使われています。
to take or use more than your share of something
”何かを、自分のシェア以上に取ったり使ったりする”
collins より、
If you hog something, you take all of it in a greedy or impolite way. [informal]
”もしあなたが何かをhog するならば、欲張って、あるいは失礼なくらい、全部を取る [口語]”
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シンシナティと日本からの荷物
エレノアのセリフに出てくる「シンシナティ」は、オハイオ州にある都市のことを言っているのかな、と思います。
ミディアムプレイスとして名前を挙げているくらいなので、
- 飛び抜けて良くもないけれど
- すごく悪いところでもない
という場所なのでしょうか。
日本でいうならどこになるのかな…
ウィキペディアのシンシナティのページによると、シンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港は、
航空貨物のアマゾン・エアの中枢機能が立地している。加えて、同空港はDHLが世界でわずか3港だけ置いている「スーパーハブ」のうちの1港であり[52]、旅客のみならず物流においても、重要度の高い空港となっている
のだそうです。
そういえば、日本からの荷物を追跡していると、今シンシナティにいる、という表示が出てくることがあるような。
こういう理由だったのですね。
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まとめと一言
シンシナティという言葉が出て来たときに、「あーなるほどね」と思えなくて。
アメリカのことをまだまだ分かっていないな、と感じました。
子どもが生まれる前は、アメリカ国内も少し旅行しましたけれど、行っていない場所がほとんど。
もう少し大きくなったら、いろんな場所へ行けるかな。
あ、実際に行かなくても、知識を増やす努力はしていきたいものです。
さて、こうして続けてきた、海外ドラマ「グッドプレイス」で1分間の英語学習。
第1シーズンの1話も、あと一回になりました!

読んでくださっている方、どうもありがとうございます
がんばって継続したいと思います。
続きはこちらです。