前回は、タハニのおしゃべりのシーンでした。
彼女が話しているのをまだ少し聞いただけですが、けっこう「個性的なキャラクター」になりそうな予感がします。
また、話の流れから『Grammar in use』 という本についても、ご紹介しました。
今回は、前回誘われたウェルカムパーティーの場面です。エレノアの地球での様子が、また明らかになってきます。
前回 1-1-14 はこちらです。
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1-1-15. スクリプトと訳
第1シーズン
第1話『Everything is fine』だいたい14〜15分のところ
Eleanor: No way. My entire house could fit in this room.
信じらんない (*1 ) 。私の家全部、この部屋に入るよ (*2 ) 。
Chidi: Okay, uh.. Help me out there. Tell me one good thing that you did on Earth, just one truly kind and decent act so that I can feel better about helping you out.
えっと、助けてほしいんだけど。あなたを助けることについて気が楽になるように、たった1つでいいから本当に親切でちゃんとした行動を、地球でした良いことを1つ教えて。
Eleanor: Uh..
えっと…
Chidi: Let’s forget about good. Um, just tell me something neutral about yourself. Like, tell me about the day before you died. What do you remember?
じゃあいいことじゃなくていいよ。あなたのことで、何か良くも悪くもないことを教えて。例えば、あなたが亡くなる前の日のことを話してほしいな。何を覚えてる?
Man: Hi there. Do you have a second to talk about the environment?
こんにちは、環境についてちょっと話しませんか?
Eleanor: Do you have a second to eat my farts?
ちょっと私のおなら食べません?
Man: You missed.
入りませんでしたよ。
Eleanor: Pick it up if you’re so horny for the environment.
そんなに環境大好きなんだったら拾いなよ (*3 )
Eleanor: I don’t remember anything specific.
特に何も覚えてないわ
Chidi: Oh..
おー…
Eleanor: Look. I might not have been a saint, but it’s not like I killed anybody. I wasn’t an arsonist. I never found a wallet outside of an IHOP and thought about returning it but saw the owner lived out of state so just took the cash and dropped the wallet back on the ground.
ねえ (*4 ) 。私は、聖人じゃなかったかもしれないけれど、誰かを殺したりしたわけじゃない。放火犯でもなかった。IHOP (*下参照) の外で財布を見つけて、返そうと思ったけど、持ち主が州外にいるのを知って、お金だけ抜き取って財布を地面に落としたこともない。
Chidi: Okay, that’s really specific, and that makes me think that you definitely did do that.
オーケイ、それはすごく具体的だね。それ絶対にしたんだな、って思ってしまうよ。
Eleanor: All I’m saying is these people might be “good”, but are they really that much better than me?
とにかく言いたいのは、ここの人たち、”いい人”かもしれないけど、私より、本当にそんなにすごくいい人なの?
[出典: NBC]
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1-1-15. 日本語訳についての補足など
1. No way の意味
「No way」について、『English Conversation』という本に、説明が2回出てきました。
No way is another expression that can mean two opposite thing: definitely no or that’s good news
“No wayは、2つの反対のことを意味しうる表現:絶対にいや、あるいは、それはいいニュースだね”
No way indicates that something is impossible, unbelievable - or even wonderful.
“No way は、何かが、ありえない、信じられない、あるいは素晴らしい、ことを示す”
『English Conversation』の本には、それぞれ例文も載っています。
お持ちの方はぜひご確認ください。
また、この「No way」という表現は、すでに、1-1-12 にも出てきています。
「これは試験かもしれないから、正直にマイケルに話したら?」というチディ。
それに対するエレノアの答えが「No way!」でした。
実際に、どんな場面でどのように使われていたのか、ということを学習していけば、もっと頭に入ってくるかな、と期待して。
ぼちぼちと進めていこうと思います。
続けることの方が大事ということで
2. 現実的でない行動の could
『Grammar in Use』 で、could について、こんな説明がありました。
We also use could (not can) for actions which are not realistic.
“現実的でない行動に対して could を使う (can は使わない)”
例文。
I’m so tired, I could sleep for a week. (not I can sleep for a week)
”すごく疲れちゃった、一週間寝られるよ”
*本にはさらに、can と could をどう使い分けるのか、分かりやすい例文も載っています。
ここに出てくるエレノアのセリフでも、実際にエレノアの家を動かしてフィットさせるわけではないから。
なので、could が使われているのかな、と思いました。
3. horny とは
「horn/ 角」の形容詞形で、角のある、という意味がある。
また、いくつか調べた中で、同じようなこんな意味が載っていました。
Merriam-Webster より、
excited sexually
”性的に興奮した”
エレノアはこちらの意味合いで、「環境が大好きなんでしょ」って言っているのかな。
4. look について
look について、Collinsより、
You say look when you want someone to pay attention to you because you are going to say something important.
”何か重要なことを言おうとしているから、誰かの注意を引きたいときに、look と言う”
ここでは、こんな感じで使われているのかなと思いました。
IHOPって何?
エレノアのセリフで、IHOPという言葉が、突然出てきました。
海外ドラマや映画って、こういう、
- 日本にいるときは知らなかった
- でもアメリカではよく知られている
単語がたくさん出てきますよね。
そんな単語に出会うたびに、1つ1つ、知識を増やしていこうと思います
IHOPというお店、私自身は本当にずいぶん前に、アメリカっぽいよと連れて行ってもらったことがあります。
それ以来、今のところ行ったことはないかなぁ。
と、そんなIHOP。
日本語のウィキペディアに、「アイホップ」のページがありました。
アイホップ(IHOP)は、朝食メニューに特化した、アメリカ合衆国を本拠とするレストランチェーンである。
確かに、それ以上でもそれ以下でもなく、文章そのまんま、という印象です。
ところで、私が行ったのは、郊外の店舗でしたが、マンハッタンでもIHOPを見かけたことがあります。
ユニオンスクエア・パーク近辺で、14ストリートを東に向かっていくと。
まずホールフーズがあり、トレーダージョーズのワインショップがあり、隣にトレーダージョーズ、と続きます。
それよりもさらに東に向かうと、3アベニューと2アベニューの間に、IHOPがあります。
こんなところにもあるんだ
と思って印象に残っていました。
さらに、今回改めて調べてみると、クイーンズやブルックリン、ブロンクスなど、ニューヨーク市内にも結構店舗がありました。
意外にあるんですね。
参考までに、お店の公式ホームページを貼っておきます。
*この IHOP という言葉、のちのちまた違うシーズンでも出てきます*
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小ネタ・パーティーの曲について
「グッドプレイス」についてちょっと調べているうちに、The Good Place Wiki というサイトを見つけました。
そのサイトの記事 (Chapter 1: Everything Is Fine) によると、
パーティーで流れていた曲は、モーツァルトの「魔笛」なのだそうです。
学生時代に、音楽の授業で「魔笛」という名前は聞いたことがあるような。
そんな気もするけれど、内容などは全く覚えていません。
そこで、上でリンクしたウィキペディアを読んでびっくり。
ちょっとネタバレにもなりますので、詳細を書くのは控えます。
ですが、
テレビドラマの演出って、こういうところまで気を配るんだ、おもしろいなぁ
と思いました。
これまでに何度も言ってますが、実はこの部分は、、という話を読むのって、意外と面白いです。
まとめ
「海外ドラマで英語学習」、今日はこんなふうに学習しました。
今回は、出てきたセリフなどから、IHOP や音楽の話にもなって。
「ドラマを通してちょっとした知識を広げる」という意味では、こんな回があってもいいかな。
ブログ作成という面から感想を書くと、地図の絵を描くのに時間がかかりました。
これも慣れたら早くできるようになるのでしょうか…。
今後の自分に期待することにして
さて次回は、エレノアいわく「そんなにみんないい人たちなの?」の答え合わせから始まります。