という話の展開になりました。
今回は、そんなエレノアの話を聞いた、チディからの提案のシーンです。
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1-1-12. スクリプトと訳
第1シーズン
第1話『Everything is fine』だいたい11〜12分のところ
Chidi: You know, maybe it’s a test. Maybe if you go to Michael and you tell him the truth, you’ll pass the test. And you’ll get to stay.
えっと、もしかしてこれはテストなのかも。もしかすると、マイケルのところへ行って、本当のことを話せば、テストに合格するかも。そしたら、ここにいられるチャンスが得られる(*1-1-7 参照 )。
Eleanor: No way. I can’t risk going to The Bad Place.
絶対イヤだ (*1-1-15参照) 。バッドプレイスにいくリスクを冒せるわけないじゃん (*1 ) 。
Chidi: Okay, well, maybe it’s not actually, like, all that bad. Let’s just get some information first. We’ll ask Janet. Hey, Janet?
分かったよ、えっと、実際のところ、そんなに悪くないかもしれないし (*2 ) 。まずは情報を集めよう。ジャネットに聞いてみようか。ジャネット?
Janet: Hi there. How can I help you?
こんにちは。どんなご用件ですか?
Eleanor: What the fork? Who are you?
何なの(*3 ) ?あんた誰?
Janet: I’m Janet. I’m the informational assistant here in The Good Place.
私はジャネットです。ここグッドプレイスで、情報アシスタントをしています。
Chidi: She’s like this walking database. You can ask her about the creation of the universe, or history - -
彼女は、歩くデータベースみたいなものなんだ。宇宙誕生のこととか、歴史のこととか聞ける…
Eleanor: Oh, there was a guy who lived in Avondale, Arizona, around 2002. His name was Kevin Paltonic. Is he gay?
あ、2002年くらいに、アリゾナ州のエイボンデールに住んでいた男がいて。ケビン・パルトニックっていう名前だったんだけど。彼ってゲイ?
Janet: No.
いいえ。
Eleanor: Really? Huh. I guess he just did’t want to have sex with me.
ほんとに?ただ私と寝たくなかっただけだった、ってことね。
Janet: That’s correct.
その通りです。
Eleanor: Well, that’s fine, I wasn’t that into him anyway.
うーん、まぁいっか。どっちにしても、そんなすごく好きだったわけでもないし (*4, *5 ) 。
Janet: Yes, you were.
あなたは好きでした。
Chidi: Okay, Janet, I have a question.
えっと、ジャネット、聞きたいことがあって。
Janet: Okay.
何でしょう。
Chidi: What is The Bad Place like?
バッドプレイスってどんな感じなの?
Janet: Oh, sorry, that is the one topic I’m not allowed to tell you about. I can only play you a brief audio clip of what is happening there right now.
あ、ごめんなさい。その話題についてだけは話すことが出来ないんです (*6 ) 。たった今そこで何が起こっているのか、簡単な音声を再生することならできます。
Chidi: Okay.
オーケイ
[people screaming]
人々が叫んでいる
[woman] The bear has two mouths!
熊に口が2つある!
Eleanor: Well, it doesn’t sound awesome.
うーん、素晴らしい場所な感じはしないね(素晴らしくは聞こえないね)
[出典: NBC]
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1-1-12. 日本語訳についての補足など
1. 動詞 risk の後ろは ing
The verb risk is never followed by an infinitive. Use the pattern risk doing something
”動詞 risk の後ろに to不定詞は来ない。「risk + 〜ing + 何か」という形を使う”
つまり、risk は、いわゆる「動名詞を後ろにとる動詞」の1つ、ということですよね。
参考までに、risk の意味はこちらです。
to be in a situation in which something unpleasant or dangerous could happen to you
”不快だったり危険なことが起こりうる状況に、陥ることになる”
例文。
We don’t want to risk becoming involved in a civil war.
”私たちは、内戦に巻き込まれる危険を冒したくない”
to do something although you know that something bad could happen as a result
”結果としてよくないことが起こりうると知っているけれども、何かをする”
例文。
Do you think I should risk sending him a letter?
”彼に思い切って手紙を書くべきだと思う?”
2. all that について
Collins より、
You use all that in statements with negative meaning when you want to weaken the force of what you are saying.
”否定的なことを言うとき、言いたいことのインパクトを和らげたいときに使う”
例文。
He wasn't all that much older than we were.
”彼は、私たちより、そんなにいうほど年をとっていない”
3. What the fork? について
rude slang An exclamation of surprise or disbelief.
”無礼なスラング 驚きや疑念の感嘆詞”
例文。
When the car in front of me suddenly slammed on its brakes, I couldn't help but scream, "What the fuck?”
”前の車が急ブレーキをかけたとき、"What the fuck?”と叫ばずにはいられなかった”
4. 副詞の that
ここでは代名詞/ pronoun などではなく、副詞/ adverb として使われているのかなと思いました。
VERY, EXTREMELY —usually used with the negative
”とても、非常に ー 通常、否定と一緒に使う”
5. be into とは
informal To be romantically interested in someone.
”口語表現 ある人に恋愛対象として興味がある”
6. allowについて
to give permission for someone to do something, or to not prevent something from happening
”誰かに何かをする許可を与える、あるいは、何かが起こるのを妨げない”
例文はこちら。
Do you think Dad will allow you to go to Jamie's party?
”お父さんはあなたがジェイミーのパーティーに行くのを許してくれると思う?”
You’re not allowed to talk during the exam.
試験の間、話すことは許されていない。
Merriam-Webster より、
allow the dog to roam
”犬がぶらつくのを妨げない”
また、1-1-2 ではこんな文章が出てきて、allowed for について書きました。
we erase the memory to allow for a peaceful transition
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Bear といえば子どもにこんな絵本がおすすめ
バッドプレイスに口が2つの bear がいる!という単語が出てきました。
そこで、bearといえば。
子どもが0〜1歳くらいの頃、小児科の先生に、

アメリカで定番の絵本や、おすすめの絵本はありますか?
と聞きました。
アメリカの絵本、何がいいのか、何が有名なのか全然分からなかったので
そして、おすすめの絵本を何冊か教えてもらいました。
そのうちの一冊が、『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? 』という本でした。
( 日本語版も出ているんですね、『くまさん くまさん なにみてるの? 』 )
この本は、シリーズの別の本も追加で買ってしまいました。
買い足したのは、『Panda Bear, Panda Bear, What Do You See? 』(左)と、『Polar Bear, Polar Bear, What Do You Hear?』(右)という2冊です。
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今うちにある本です |
絵や色使いが外国っぽいなぁと思いますが、リズムもいいし、子どもだけでなく私も気に入っています。
それに、恥ずかしながら知らない単語や表現が出てきたりして、自分にとっても勉強にもなりました。
そして、エリック・カールといえば、なのですが。
『はらぺこあおむし/THE VERY HUNGRY CATERPILLAR 』(下の写真左) の他に、
『I Love Dad with The Very Hungry Caterpillar 』(下の写真右) という本もうちにあります。
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友人からいただきました |

パパ大好きっていうこの本、すごくかわいいです
ママ大好きバージョンもあるみたいです
ジャネットの小ネタとまとめ
ここで、グッドプレイスの話に戻って。今回は、ジャネットが初登場しました。
そのジャネットについて。
製作者のMichael Schur/ マイケル・シュア (*1-1-3参照 )が、ポッドキャスト The Good Place: The Podcast Ch. 1: Michael Schur の中でこんなことを話していました。
ジャネットは、もともとの構想では、kiosk だった。でも、何ヶ月も書き進めるうちに、「これ、人にしたらもっと面白いんじゃない?」と思った。
kiosk は、Cambridge Dictionary より、
a small machine in a public place which you can use to get tickets or information about something
”何かについてのチケットや情報を得るために使える、公共の場にある小さな機械”
ここでは、この意味で使われていたように思います。
ジャネット役の character description (人物像) は、anyone on Earth (地球上のどんな人でも) だったので、選ぶのが難しかった。他のどの役よりもたくさん、14歳から70歳の人までオーディションをした。
ポッドキャストは話すスピードが早いし、字幕もないので、聞き取れるところだけ聞いているくらいです。
それでも、こういう裏話を聞くのって、なんかたのしいです。
そのうち、もっとたくさん聞き取れるようになりたいな
さて、バッドプレイスの音声を聞いてしまった今、チディは、このあとエレノアを助けるのか、それとも…。
次回は、チディの地球での職業が明らかになります。また、他のメインキャラクターである隣人たちが登場します。