前回は、エレノアとチディが、お互いにちょっとした自己紹介をしているところで終わりました。
その中で、アリゾナ州のフェニックスとテンペという地名が出てきて。
調べてみると、なんとお隣でした。
初めてこのドラマを見た時は、そんなの分からなかったな。
今回は、エレノアのびっくり発言が飛び出します。
1-1-9 はこちらです。
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1-1-10. スクリプトと訳
第1シーズン
第1話『Everything is fine』だいたい9〜10分のところ
Eleanor: Chidi. You’ll stand by my side no matter what, right?
チディ。何が起こっても、私の味方でいてくれるんだよね?(*1 )
Chidi: Of course I will.
もちろん、そうするよ。
Eleanor: Promise me. Say, “I promise I will never betray you for any reason.”
約束して。”私はどんな理由があっても絶対に裏切らないと約束します”って言って。
Chidi: Eleanor, I swear that I will never say or do anything to cause you any harm.
エレノア、僕はあなたにどんな害を及ぼすことも絶対に言わないし、絶対にしないと誓います。
Eleanor: Good. Because those aren’t my memories. I wasn’t a lawyer. I never went to the Ukraine. I hate clowns. There’s been a big mistake. I’m not supposed to be here.
よし。だって、これ全部私の記憶じゃないんだよ。私は弁護士じゃなかったし。ウクライナだって行ったことない( *1-1-8 )。ピエロなんて大嫌い。何か大きな間違いがあったんだよ。私はここにいるはずじゃないんだよ(*2 ) 。
Chidi: Wait, what?
え、待って、何だって?
Chidi: Are you sure this isn’t you?
これはあなたじゃないのは確かなの?
Eleanor: Yeah, man, I’m pretty sure I wasn’t a death-row lawyer who collected clown paintings and rescued orphans. They got my name right, but nothing else. I mean, somebody royally forked up. [chuckles] Somebody forked up. Why can’t I say “fork”?
そうだよ。私は絶対に、ピエロの絵を集めて孤児を助ける、死刑囚の弁護士じゃなかったよ。私の名前は合ってるけど、他は違ってる。つまり、誰かが完全にやらかし( fuck up )ちゃってる(*3 ) 。誰かが fork up しちゃってる。なんで私 ”fork”( fuck )って言えないの?(*4 )
[出典: NBC]
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1-1-10. 日本語訳についての補足など
1. stand by my side について
Merriam-Webster では、stand at/by someone's side として載っていました。
意味はこちら。
to remain loyal to someone
”誰かに忠実で居続ける”
2. 意外に使える be supposed to
to be intended to
“〜するつもりである”
例文はこちらです。
These batteries are supposed to last for a year.
”これらの電池は、一年持つはずです”
We were supposed to have gone away this week, but Debbie's ill so we couldn't go.
”私たちは今週出かけるはずだったんだけど、デビーが病気になったから行けなかったんだ。”
この間見た、2022年に公開された映画『Lightyear /バズ・ライトイヤー』でも、この表現が出てきました。
No, the bread is supposed to be on the outside.
”いや、パンは外側のはずだ”
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credit: Lightyear |
未来では、サンドイッチのパンが、外側に2枚あるのではなく、中に1枚はさまれている、というシーンです。
外側がハムで、なんとも持ちにくそうなサンドイッチ
さて、私は、普段、日常生活で英語を話す機会はほとんどないにも関わらず。
「 I was supposed to 〜」 「 I am supposed to 〜」は、これまでのアメリカ生活で、意外と使ったことがあります。

便利な表現です
この表現、シーズン1の第一話だけでも、ここを入れて3回出てきました。
3. royally の意味
Merriam-Webster より、
informal : to a high degree — used as an intensive
”くだけた表現:非常に ー 強調として使われる”
4. fork up について
エレノアは、本当は、forkではなく、fuck と言っているつもり。
なので、”uc” の方で、意味を調べました。
an extremely offensive expression that means to make a serious mistake, or to fail completely
”極度に不快な表現で、深刻な間違いをしたり、完全に失敗することを意味する”
今日の感想とグミ野郎
エレノアが、「これは私じゃないんだよ」と言った時の「Wait, what?」っていうチディの反応。
言い方や表情が、彼らしくて好きです。
チディって、なんかいいキャラだなぁと思って。
「ちゃんと口に出して約束して」
見返してみると、こうやって約束させるのは、チディの性格から必要なことだったんだなって、改めて思いました。
ところで fork のところは、日本語では、グミ野郎と訳されていたんですね。
ゴミ野郎からの、グミ野郎、ということなのかな。
翻訳ってこういうことなんだなぁ、とお勉強になりました。
次回は、チディが ”fork” について説明してくれるところから始まります。